アサヒビール「ミニ樽3」のCMシリーズ

1979年

住宅街の路地。風間杜夫青年とアイスキャンデー売り(柄本明)の会話。
風間「ビアホールある?」
柄本「え?」
風間「瓶詰めの生ビール、アサヒのミニ樽、小さいヤツ。出たでしょ」
柄本「ひとつだけですよ」
ナレーション「ちいさなビアホール、アサヒミニ樽3、お酒屋さんでどうぞ」
たこ八郎篇(風間が駅の切符売り場で「ビアホールある?」)も有り。

1980年

酒屋から出てきた真行寺君枝。手にはアサヒミニ樽。
店員「ありがとやした」
風間&柄本&たこ八郎のトリオが
「あ、ミニ樽」「あっ」「よ、ビアホール」「あ、ミニ樽」「君はエライ」と囃し立てると、
君枝「バカ!」
ナレーション「ちいさなビアホール、アサヒミニ樽3」

ホームドラマに出てくるような縁側が見える和室にて。
メガネをかけた風間と浴衣姿の真行寺君枝が座っている。
風間「わたくし知性的に」
君枝「わたくし野性的に」
風間「知性と野性の結合、あ〜(と、突っ伏す)」
君枝「バッカ」
ナレーション「アサヒミニ樽3、お好きな注ぎ方で」

1981年

喫茶店のカウンターに離れて座る風間と君枝。
風間「夢だったんだよなあ」
−ジャガーズの「君に会いたい」が流れる−
(若かった二人の回想シーン)君枝の見ている前で、他の女(亜湖)と踊る風間。
そんな風間を「お前なにやってんだよ!」と、仲間の平田満が殴る。
「遊びだよ、遊び」と答える風間。「やめて!」と止めに入る君枝。
もとのカウンターのシーン
風間「夢だったんだよなあ」
君枝「ダメ、いま降りちゃ」
ナレーション「すべての青春にアサヒミニ樽」
この他ラグビー篇もあり。
ラグビーの試合に負け、疲労困憊で座っている風間と平田。
そこに仲間(草薙良一)がやってきて慰める・・・というもの。
バックに使われた曲はサベージの「いつまでもいつまでも」

(以上、文中敬称略)


データ

すべての作品の企画&コピーは杉山恒太郎氏。
制作は電通第一クリエイティブ。
ただし、80年の「わたくし野性的に・・・」のコピーは川崎徹氏だったと記憶しています。
1981年の「ダメいま降りちゃ」篇だけスタッフがわかっていますので、以下に書いておきます。

アサヒビールミニ樽3「ダメ、いま降りちゃ」
プロデュース:郡家 淳 
企画:杉山恒太郎、関谷宗介、郡家 淳
演出:関谷宗介 コピー:杉山恒太郎 撮影:黒岩保美
1981年度雑誌「広告批評」広告ベストテン・テレビCM部門第三位