風間さんに関する書籍のリストです。
アイドル並みの人気だった頃の写真集はもちろん、比較的最近のインタビューや、誰かが風間さんについて語っている本があれば、それがほんの少しでもリストアップしました。
まだ他にもあるかもしれませんが、今、私が把握しているものはこれで全部です。
古い本は絶版になっていることが多く、なかなか手に入れることは難しいと思いますが、図書館で借りるか、古書店で探してみて下さい。
基本的にけなしているのは載せていませんから、どれも風間ファンにとって読んで損はない本ばかりだと思います。
風間さんを悪く書いた本って、あまり見たことはありませんが。
(けなしているワケじゃないけど、ナンシー関さんはぎりぎりの線かな)


写真集 エッセイ インタビュー・対談

つかこうへいが書いた風間杜夫

その他 アンケート


写真集

つかこうへい事務所舞台写真集「君たちがいて僕がいた」(1980年 つかこうへい事務所)
撮影:斎藤一男/山田伸顕/大江正治/山田 信

確か一般の書店では販売されず(紀伊国屋書店では売っていたかも)、1980年秋のつかこうへい三部作公演の時に劇場で最初に販売されたのだと思います。その後の公演でも売られていました。
舞台写真の他に役者紹介も載っていて、当時のつか事務所はパンフレットを作っていませんでしたから役者さんのプロフィールはとても貴重で、私みたいなミーハーは大喜びでした。
この本の役者紹介に登場するのは風間さんの他に、根岸季衣、平田満、井上加奈子、高野嗣郎、長谷川康夫、重松収、石丸謙二郎、三浦洋一、加藤健一の各氏。
掲載舞台は、「ストリッパー物語」「戦争で死ねなかったお父さんのために」「熱海殺人事件」「いつも心に太陽を」「広島に原爆を落とす日」「初級革命講座・飛龍伝」です。

劇団つかこうへい事務所全記録「前進か死か!!」(1982年 つかこうへい事務所)
撮影:斎藤一男

つかこうへい事務所の解散が発表された頃に出版された写真集。
役者さんひとりひとりの写真につかさんのコメントがついています。
風間さんは「メチャクチャなやつだけど、悪気がないって知ってるからみんなあきらめるしかないんだけどね」などと、書かれています。
登場するのは上記の役者さんの他、柄本明、萩原流行、岡本麗、酒井敏也、かとうかずこ、角替和枝、大橋恵里子の各氏。
掲載舞台は上記の他、「蒲田行進曲」「ヒモのはなし」「寝盗られ宗介」
最初の写真集と同じ写真は使われていません。
初版はつかこうへい事務所発行でしたが、その後角川書店から発売されました。
角川書店バージョンは、カラー写真が増えたりして、初版と少し違っていた記憶があります。

風間杜夫写真集「僕が愛しく恥ずかしい」(1983年 双葉社) 撮影:谷古宇正彦

女子大生に大人気!などと言われていた頃に出版されました。
いろんな扮装をしてスタジオで撮影された写真と、ニューヨークや新宿でのスナップ写真が中心です。
この頃、ホントにみんなどうしたの?って言いたいぐらい風間さんに夢中の若い女の子は多かった。
もっともこの後「スチュワーデス物語」が大ヒットして、人気が女子中学生にまで及んだら、去っていったファンも多かったようですが。
つか事務所の看板役者だった風間さんが、あっという間に時代の寵児になったことを(決して大袈裟ではありません!)とても嬉しく思う反面、半ばあっけにとられて見ていた私でした。
でも一番ワケのわからない日々を過ごしていたのは、風間さんご本人だったんでしょうね。

「MORIO 風間杜夫 1984〜」(1984年 双葉社) 撮影:谷古宇正彦

写真集というよりもグラビア雑誌ですね。
ちょうど「スチュワーデス物語」が終了した頃に出版されたもので、表紙はもちろん村沢教官姿の風間さん。
「スチュワーデス物語」名場面集や、村沢教官のピンナップもついとります。
双葉社からはこの他にも文庫で同じような内容の本が出ていたようですが、この後しばらくは、まあよくある天邪鬼な気持ちからちょっと冷めたフリをしていた時期があり、詳しいことはよくわかりません。
とにかく異常なほど風間人気が過熱していた時代でした。

風間杜夫写真集「MORIO IS」(1984年 双葉社) 撮影:谷古宇正彦

映画「上海バンスキング」が公開された頃に出版されたもので、映画の撮影風景がたくさん載っています。
その他、「美しきものの伝説」の舞台写真、ハワイでの休日、コンサートの写真で構成。
風間さんの写真もとても素敵だけれど、ノンフィクション・ライターの根岸康夫さんの文章と、風間さんのインタビューが読みごたえがあって、いいです。忙しい毎日の中で風間さんが何を考えていたのかが、垣間見られる内容です。

「激しくて優しくて 風間杜夫 Making Of ZENIGATA」(1987年 日本テレビ) 
撮影:岡田 稔

タイトルからわかるように、「銭形平次」放送中に出版された写真集、というよりムックかな。
当然「銭形平次」のスチール写真満載。
風間さんへのインタビューと、共演者インタビューもあります。

「風間杜夫舞台写真集」(1990年 双葉社) 撮影:谷古宇正彦

つか事務所解散以後に風間さんが出演した舞台写真を集めたものです。
掲載作品は「人間合格」「とりあえずロマンス」「美しきものの伝説」「愛のスクランブル」「丘の上のハムレットの馬鹿」「ジャンプ」「少年日記をカバンにつめて」「朝・江戸の酔醒」「ハムレット」(掲載順)。
舞台写真集は普通の写真集とは違い、その舞台を観た私たちの思いも写っているような気がして、特別な感慨がありますね。

別冊太陽「現代演劇 60's〜70's」(1991年 平凡社)

小劇場演劇を中心に、1960年代後半から90年代初めまでの演劇シーンを紹介した写真集。
その時代を代表する劇団やプロデュース団体、地味ながら地道に活動する劇団など、さまざまな舞台の写真が見られます。
掲載されている風間さんの写真は「つかこうへい事務所」時代のもの。確か「広島に原爆を落とす日」の舞台写真が1枚でした。

「SAMURAI FOTO」(1998年 TOKYOFM出版)
撮影:平間 至/沼崎貴之/江森一明/筒井義昭

映画「SF サムライ・フィクション」の公開にあわせ出版された写真集です。
映画のスチール写真の他に出演者一人一人のポートレイトもあります。
風間さんがカッコ良かったので映画を見る前に買っちゃいました。
一種、若者向けのイベント的な宣伝をしていたのでこういう写真集も出たのでしょう。有難いことです。

「PLAYERS 1985〜1999 光の記憶−影の記録」(1999年 角川書店) 
撮影:谷古宇正彦

1985年から1999年まで、週刊ザ・テレビジョンに連載されたグラビアページ「劇場中継」をまとめたもの。
小劇場ブーム直前の時代から、バブルとともに隆盛を迎え、そして少々寂しい現在に至るまでの演劇界の流れが懐かしく思い出される写真集です。
風間さんの写真は9枚。野田秀樹氏と並んで最多の掲載枚数です。
「愛のスクランブル」「ジャンプ」「少年日記をカバンにつめて」「丘の上のハムレットの馬鹿」「人間合格」「ハムレット」「夜明けの花火」「黒い花びら」「電信お玉」の写真が見られます。

「貌(KAO) 白鳥写真館」(1999年 グラフィック社) 撮影:白鳥英太郎

たくさんの有名人・著名人のポートレイトを集めた写真集。
渋い風間さんの写真が1枚掲載されています。
いつ撮影されたのかわかりませんが、40代終わり頃の風間さんではないかと思います。

「篠山紀信版・源氏物語 太秦映画・千年の恋」(2001年 講談社) 撮影:篠山紀信

映画「ひかる源氏物語 千年の恋」に出演したスターと、東映京都撮影所のスタッフを撮影した写真集。風間さんの写真は1枚。子役の男の子と一緒に写っています。

「風間杜夫写真集 ひとり」(2005年 DHC出版) 撮影:塩谷安弘

ひとり芝居3部作公演の舞台写真を中心に112点の写真で構成されています。
風間さんのエッセーもあり。
2005年9月7日発行

その他

タイトルは忘れましたが、十年くらい前に舞台で活躍している俳優の舞台写真ばかりを集めたムックが出版されました。
風間さんの写真もあったのですが、買おうか迷っているうちに書店からなくなってしまい、今となっては詳細不明です。
※追記:実物を確認していないので断言はできないのですが、1991年に出版された「演劇界」の臨時増刊号「現代の舞台俳優」ではないかと思います。

エッセイ

「本当のことを言おうか」(1984年 角川書店)

今のところ風間さん唯一の語りおろしエッセイ集。(というより自伝みたいな内容です)
テレビのトーク番組ではなかなか聞くことができない風間さんの本音が語られていて、ファン必読でしょう。
この本が出版されてからもう15年以上たつので、風間さんの中で考えが変わった部分もあるとは思いますが・・・
人気絶頂だった頃に出版されたこの本、何となくミーハーみたいで買うのが恥ずかしくて(ミーハーのくせに)、小説の下に隠してレジに差し出した私を許してください。>って誰に謝っとる。
後に文庫化されました。

インタビュー・対談

「つかこうへいによるつかこうへいの世界」(1981年 白水社) つかこうへい 著

「蒲田行進曲(秘)演出日記」や別役実氏との対談、テレビドラマの台本や戯曲、自作年譜まで載ったつかこうへい氏自身の手による、つかこうへいのすべてがわかる(?)本です。
風間さんは「私にとってのつかこうへい」というタイトルのインタビューを平田満さんとともにうけています。後に角川文庫から再発売されました。

「シネマ個性派ランド」(1981年 キネマ旬報社)

1977年から81年までキネマ旬報に連載されていたインタビューシリーズ「ニッポン個性派時代」をまとめたもの。
インタビュアーはまだキネ旬“読者の映画評”の常連だった当時の内海陽子、秋本鉄次氏ら5人。
風間さんのインタビューは尾形敏朗氏が担当。当時はまだ学生だったそうですが、その後CMディレクターになられました。風間さんが出演した「ザ・ディナー」のCMは尾形さんとの仕事だったと思います。
65人の俳優さんが登場していますが、大スターというよりも、当時注目されていた新人や渋めの個性派の方が中心です。
風間さんにとってマスコミでのインタビューはまだこれが2度目だったそうです。
このインタビューは最初にキネマ旬報1978年1月上旬号に載りましたが、もし古書店にありましたら、ぜひ見てください。
単行本の写真より、この雑誌掲載時の写真の方が可愛くていいんですよ。28歳の風間さんです。

別冊太陽「ビートルズとわれらの時代 Get Back! 60's」(1982年 平凡社)

別冊太陽の1960年代特集号。
「ビートルズ 私 60年代」というテーマで何人かにインタビューしている中に風間さんが含まれています。風間さんのインタビューのタイトルは「60年代は今の僕のもとを培った」
1ページのみで、高校時代の写真が掲載されています。

「芸能界・クルマ狂い人間辞典」(1983年 講談社) 秋山武史 著

つい最近Yahoo!のオークションに出品されているのを見て、その存在を知りました。
俳優の故・秋山武史さんが書かれた本で、風間さんのインタビューと写真が掲載されているそうです。(杜ドラさん情報)

NHK大河ドラマストーリー「春の波涛」(1985年 日本放送出版協会)

NHK大河ドラマ「春の波涛」のガイド本。
風間さん、松坂慶子さん、中村雅俊さん、壇ふみさんの座談会有り。

「板の上のファイターたち」(1993年 毎日新聞社) 土井美和子 著

演劇ジャーナリスト・土井美和子さんのインタビュー集。
登場するのは唐十郎氏から三谷幸喜氏まで十人の演劇人の方々で、風間さんもその中のひとりです。
風間さんの演劇に対する真摯な姿勢が感じられて、久しぶりに読み応えのあるロング・インタビューでした。

「松ヶ浦ゴドー戒」パンフレット(1995年 加藤健一事務所)

1995年に上演された加藤健一事務所「松ヶ浦ゴドー戒」(作:つかこうへい)のパンフレットで、加藤さんと対談されています。
つかこうへい事務所の頃の思い出や、役者としての二人の違いについてなど、面白い内容でした。
対談で話されていた加藤さんとの共演を今も期待しているのですが、実現はまだかな〜。
「審判」(2000年版)のパンフレットには風間さんのひとり芝居についてのインタビューが掲載されていました。2冊とも、まだ加藤健一事務所のHPで買えるようです。
舞台のパンフレットでは他に、「阿修羅城の瞳」(2000年版)では平田満さん、「大正四谷怪談」では田山涼成さんについての文章を書かれています。探せばまだあると思いますが、私はこれ以外は把握していません。

「ラブレターズ」(1996年近代文藝社) あさかよしこ著

42人の有名人へのインタビュー集。風間さんのインタビューは映画版「熱海殺人事件」撮影時に行われたもの。
228ページのうち7ページが、風間さんへのインタビューです。

「大友柳太朗快伝」(1998年 ワイズ出版)大友柳太朗友の会編集

時代劇の大スター・故・大友柳太朗さんについて書かれた本。
たくさんの方が、大友さんとの思い出を語っておられますが、風間さんは子役時代のこと、大人になってから東映京都撮影所で聞いたことなどを、お話されています。
一人の大スターの足跡とともに、黄金期の東映時代劇のエピソードも、映画ファンには興味深い内容だと思います。

「俳優たち」(1999年 文芸社) あさかよしこ 著

雑誌に掲載された25人の男優のインタビューをまとめたもの。
若手からベテランまでいろんな俳優さんが登場しますが、舞台で活躍している方が多いようです。
楽しいインタビューという印象でした。初出は月刊茶の間、1998年6月号。

「つかこうへい劇場2 蒲田行進曲」(1996年 角川書店) つかこうへい 著

つかこうへい氏の直木賞受賞作「蒲田行進曲」が「つかこうへい劇場」として新たに出版されました。
この本には小説の他に、つかさんと深作欣二監督の対談、そして風間さんと山崎銀之丞氏との対談も収録されています。
「好きなんですよね、つかさん。毎日は会いたくないけど」という風間さんの発言には笑いました。

「キネマ旬報臨時増刊 映画監督 深作欣二の軌跡」(2003年 キネマ旬報社)

2003年1月に惜しくも逝去された深作監督の追悼特集号。
ゆかりの映画人へのインタビュー、作品分析、全監督作リストなどで構成。
風間さんも深作監督との思い出を語っています。

「BREaTH特別編集/トータスブレス」(2003年 ソニーマガジンズ) 森田恭子 著

一冊丸ごとトータス松本さんの特集号。内容は音楽雑誌「BREaTH」に掲載された記事やロングインタビュー、風間さん、忌野清志郎さんとの対談など。
トータスさんは映画「蒲田行進曲」の大ファン(&麻雀好き)だということで、とても楽しい対談でした。銀ちゃんの衣装を着たトータスさんの写真もあります。

「時代劇マガジン Vol.7」(2004年 辰巳出版)

時代劇専門雑誌(ムック)「時代劇マガジン」の第7号。
表紙は舞台「燃えよ剣」の上川隆也さんと風間さんです。
巻頭特集も「燃えよ剣」 上川さん、風間さんはじめ、主要キャスト5人のインタビューが読めます。
他にも「新撰組!」や「銭形平次」の特集など、時代劇好きにはたまらない内容です。

「つかこうへいの新世界―ART VISUAL」(2005 メディアート出版) つかこうへい 著

つかこうへい氏の30年にわたる演劇活動をまとめて紹介。
数々の舞台写真に加えて、風間さん平田さんほか、小西真奈美、広末涼子、いのうえひでのり、マキノノゾミさんなどのインタビューも掲載。
「熱海殺人事件 モンテカルロイリュージョン」など3本の戯曲を収録。


つかこうへいが書いた風間杜夫
やはり風間さん関連の本といえば、つかこうへい氏のエッセイを思い出すファンも多いことでしょう。
風間さんによれば「全部、つかさんの創作」ということですが、「いやいやホントかも?」と読者に思わせるところが、つかさんの上手さであり風間さんの魅力でもありますね。
本によって、風間さんに関する記述が多かったり少なかったりしますが、そんなことに関係なくどれも面白い作品ばかりです。
まだ読んだことのない人はぜひ一度、お試しください。素晴らしく可笑しい登場人物たちに爆笑必至です。

「定本・ヒモのはなし」(1982年 角川書店)

戯曲集。演出ノート付きの「ヒモのはなし」と「出発」を収録。風間さんのことは「出発」に出てきます。
内容は風間さんを初めて見た時の印象や、役者としての魅力など。
初出は1981年、雑誌新劇に連載された「出発必勝法」ですが、たぶんつかさんが風間さんについて本格的に書いた初めての文章ではないかと思います。

「つかへい腹黒日記」(1982年 角川書店)

おなじみ「腹黒日記」の第一弾。
つかさんと風間さんが「蒲田行進曲」の終演後にキャバレーに行く話が出てきます。
風間さんによれば「全部創作。つかさんとキャバレーに行ったことはない」ということですが、「ぼくモリリン甘えん坊なの」と、ホステスさんに得意の幼児退行演技を繰り出す様は、想像できて笑えます。

「つかへい腹黒日記part2」(1983年 角川書店)

1982年の夏から秋にかけての日記が中心です。
駒沢公園で避難訓練をする話に風間さんが登場。風間さんの息子さん(当時4歳)も出てくるのですが、彼も今は社会人。時の流れを感じますね。

「つか版・女大学」(1984年 角川書店)

1983年の日記。この頃もう風間さんは、一部の演劇ファンだけではなく、全国区の人気スターになっていました。
風間さんが「夜のヒットスタジオ」に出演した時のことが書かれています。
「あいつは3年たったヒット曲しか歌えない」ってのが、私の笑いのツボでした。

「つか版・男の冠婚葬祭入門」(1985年 角川書店)

1984年の日記。風間旋風が吹き荒れていた頃。
週刊新潮が、風間さんのポルノ映画への出演経験を、タチの悪い文章で記事にしたことに対して怒っておられます。
よっぽど腹に据えかねたのか、つかさんは講演会でもこの話をされていました。

「国ゆたかにして義を忘れ」(1985年 角川書店)

井上ひさし氏との対談本。映画「蒲田行進曲」の感想から風間さんの話へ。
「役者には観客を1本釣りするタイプと投網で引きずり込むタイプとがいますが、風間は引きずり込むタイプでしょうね」
つかさんの発言です。

「演劇入門・邪馬台国の謎」(1991年 白水社)

エッセイ風の小説。
風間さんがステテコに地下足袋姿で写っている「黒い花びら」のチラシの写真を見て「そういう姿が似合う役者はあちこちにいるんだから二枚目の風間がわざわざするこたあねえんだよ。オラ情けなくて寝込んだね」と発言。
いつもの通り言い方は過激ですが、つかさんの愛情表現ですね。何となく気持ちはわかります。

「女優になるための36章」(1995年 主婦と生活社)

つかさんがいろんな女優さんや俳優さんについて書いたエッセイ集。でもところどころフィクションが混じっているのが、つか的です。
久しぶりにつかさんが風間さんについて長く書いた文章でした。
あいかわらず嘘かホントかわからないエピソードが綴られていますが、つかさんが「こうあって欲しい」と思う風間像は、やっぱり魅力的です。
「あなたも女優になれる」というタイトルで光文社文庫からも発売されています。

その他

「男、風間杜夫のすべて」(1983年 山手書房) えなみいずみ 著

当時の風間人気に便乗して企画されたであろうファン本。
事務所も風間さん本人もたぶんノータッチで出来上がったものだと思います。
内容はそれまでに風間さんがいろんな雑誌のインタビューで語ったことを一冊にまとめたもので、写真もすべてすでに雑誌に掲載されたものか、映画のスチールが使われていました。
昔の雑誌の記事とかグラビアとかかなり捨ててしまった(後悔・・・)ので、今となっては貴重な本になってしまいました。

「ショージ君の時代は胃袋だ」(1984年 文藝春秋) 東海林さだお 著

林真理子さんとの対談で「ボクは風間杜夫さんに似たタイプだと思う」と東海林さんが発言。
ショージ君ファンの風間さんは、さぞ嬉しかったことでしょう。

「真理子の夢は夜ひらく」(1984年 角川書店) 林真理子 著

林真理子さんが風間ファンというのは有名ですが、こんな妄想短編集(?)まで生み出してしまうなんて!最初に書店で見たときには驚きました。
ヒロインの名前はすべて林真理子、そして相手役はすべて風間杜夫。
林さんが世界的なモデルや幸薄い少女や外交官夫人となって想像の翼を広げるとき、相手役の風間さんも優しい外科医や野心的なカメラマンや貧乏なパリの画学生になって登場。
現実離れしたドラマチックさに笑いながらも、けっこうハマります。

「これが天職だ」(1985年 集英社文庫) 南伸坊 著

南伸坊氏が勝手に有名人の天職を考えた本。確か、「とらばーゆ」での連載を1冊にまとまたものだったと思います。田中裕子さんの「巫女」とか、三浦友和さんの「巨人軍の選手」とか、軽妙な文章とイラストで、なるほどなるほどと思わされる天職がたくさん載っています。
南さんの考えた風間さんの天職は相撲の呼び出し。「呼び出し杜夫」のタイトルに、呼び出しさんの格好をしたた風間さんの可愛いイラストが載っていました。

「トライ・トゥ・リメンバー<青春こだわりメッセージ1>」
「そっと歌おうラブ・ソング<青春こだわりメッセージ2>」
(ともに1986年 大和出版) 富澤一誠 編

著名人のエッセイを集めた本らしいです。

「東京芝居」(1986年 TBSブリタニカ) 川本三郎&松岡和子 著

小劇場の人気が盛り上がってきた頃、東京の演劇シーンについて芝居好きな二人が語り合った対談本です。
東京の劇団や劇場の紹介本でもありました。
二枚目と三枚目について語り合っているところで(今の時代、二枚目は損だという話)、風間さんのことが出てきます。

シナリオ「熱海殺人事件」(1986年 角川文庫) つかこうへい 著

映画「熱海殺人事件」のシナリオ。決定稿の他、第四稿も収録。
スチール写真がたくさん載っています(カラー有り)。表紙にはピストルを構えた風間さんがいます。

シナリオ「青春かけおち篇」(1986年 角川文庫) つかこうへい 著

映画「青春かけおち篇」のシナリオ。これもスチール写真がたくさん載っています(カラー有り)
表紙も風間さんと大竹しのぶさんの写真でした。

「日本映画俳優全史・現代篇」(1986年 教養文庫) 田山力哉 著

映画俳優名鑑ですが、著者の個人的な感想が入っているのが面白いです。
1979年に出版された「日本映画俳優全集・男優篇」(キネマ旬報社)にも風間さんは載っていますが、今でもその全集を見て風間さんのプロフィールを書いているライターがいるようで、それはすぐわかります。(実はこの本もそう)
文体が同じというのもありますが、間違っているデータまでが同じだから。名鑑が間違えたらいけませんね。

「末広がりで別れよう」(1987年 論創社) 奥村公延 著

ベテラン俳優の奥村公延氏が、自らの半生を語った本。
奥村さんと風間さんは長く同じ事務所だったので、たくさんのドラマで共演されてきました。
風間さんのことを「将来の芸能界をしょって立つ俳優」と書かれています。

「愛に関する個人的な意見」(1988年 PHP出版) 柴門ふみ 著

人気漫画家・柴門ふみさんの最初のエッセイ集。
風間さんのコンサートのパンフレット用に書かれた文章が収録されています。
今ではおくびにも出されませんが、この当時は柴門さん、風間さんの熱心なファンだったようです。

「山藤米子のいい男たち」(1988年 講談社) 山藤米子 著

山藤米子さん(たぶん山藤章二夫人)が出会ったいい男、34人について書いたエッセイ集。
舞台「蒲田行進曲」打ち上げパーティ席上での、風間さんとのエピソードが紹介されています。

「その人その愛−加藤康一が愛した30人のスターたち」(1990年 勁文社) 加藤康一 著

芸能ジャーナリストの加東康一氏が、「いかに彼らはスターの座を獲得したか」について書いた本らしいです。

「そうだったのか…!」(1991年 文芸春秋) 林 真理子 著

週刊文春に連載中の「今夜も思い出し笑い」単行本化第7弾。初出は1990年。
“嫁ぐ前の乙女の感傷”というタイトルで、舞台「人間合格」を観に行った日のエピソードが書かれています。

「フランクと呼ばれた男 西部の写真家『松浦栄』の軌跡 」(1993年 情報センター出版局)
栗原 達男 著

20世紀初頭にカナダとの国境に近いアメリカの田舎町オカノガンに住み着いた日本人写真家・松浦栄について書かれた本。
1983年にテレビ番組「グッバイ・フランク」で風間さんが松浦栄氏を演じました。
その番組のことに触れられた個所が少しあり、ロケ地の当時の市長さんや、風間さんのコメントが載っているそうです。(情報提供、ありがとうございました!)

「両方反対」(1994年 双葉社) 大竹まこと 著

まだ役者のタマゴだった養成所時代の思い出話に風間さんが登場。
きたろうさんが、道端で自作の詩を売っていたというのには、笑いました。

「芸能界麻雀最強位決定戦 THE われめDEポン1」(1996年 竹書房)
「芸能界麻雀最強位決定戦 THE われめDEポン2」(     〃         )

フジテレビ深夜に不定期で放送中の麻雀番組「われポン」での勝負を誌上再録。
(1)には風間さんと森本レオ氏のインタビュー収録。斉木しげるさんのインタビューもあり。
(2)では、きたろうさんのインタビューの中に風間さんの名前が登場します。

「麻雀行進曲」(1997年〜98年 竹書房)

月刊「近代麻雀オリジナル」に1997年1月〜98年3月まで連載された風間さんをモデルにした漫画。
麻雀を覚えたばかりの高校時代からシティボーイズの皆さんと一緒に暮らしていたみゆき荘時代。そして映画「蒲田行進曲」でメジャーになるまでが描かれています。
本当にあったことだけではなく、かなりフィクションも混じっているそうですが、そのエピソードの数々は、風間ファン、シティボーイズファンともに楽しめるものだと思います。
麻雀漫画誌ですから当然、麻雀に関するエピソードが中心ですが、1970年前後の東京を舞台にした青春漫画でもあります。
残念ながら単行本にはなっていません。
漫画を書いているのは、なかたひろお氏です。

NHKドラマガイド「甘辛しゃん」(1997年 日本放送出版協会)

朝の連続テレビ小説「甘辛しゃん」のガイド本。
役者紹介、ドラマのスチール写真などに風間さんが登場しています。

「魅惑のフェロモンレコード」(1997年 文春文庫ビジュアル版) みうらじゅん 著

ここで紹介するべきか迷ったのですが、面白いので載せました(^。^)
「バカ」と「エロ」を基準に、ジャケット目的で聴きもしないレコードを集めるみうらじゅん氏。
そのコレクションを称してフェロモンレコードと呼ぶそうです。
風間さんのスチュワーデス物語挿入歌「100℃でHEARTBEAT」もコレクション入り。ファンとしては複雑な思いですが、勝手なもので、風間さん以外のレコードは何も考えずに大笑いしてしまいます。
何で一部の昭和歌謡マニアに風間さんのレコードが珍品扱い(?)されるのか不思議だったけど、みうらさんの影響が大きいんだと、この本を見て確信しました。
1994年に出版された「みうらじゅんのフェロモンレコード」(TOKYO FM出版)を大幅に加筆訂正した改訂版です。

「赤いグラスのいい出会い」(1997年 総合企画) 牧野昭一 著

作曲家の牧野昭一氏が、芸能人や著名人との思い出を綴ったエッセイです。
石原裕次郎氏、ディック・ミネ氏など、昭和のスターが中心ですが、牧野氏は風間さんが出演した舞台「からふとの詩」のプロデューサーだった関係で、当時のエピソードが少し紹介されています。
「からふとの詩」はトラブル続きで出演料もなかなか払えない大変な公演だったようですが、そんな中でも、まだ無名の若者だった風間さんは、最後まで文句ひとつ言わず黙々と日々の公演をこなし、毎回迫真の演技を見せていたそうです。

「日々」(1998年 光文社) 内藤剛志 著

人気俳優・内藤剛志氏が週刊誌に連載していたものをまとめたエッセイ集。
2回、風間さんとの思い出話が出てきます。
この本を読むと、風間さんてホント、いい先輩なんだなあと惚れ惚れ。
内藤さんが舞台出演中の風間さんに代わってドラマのリハーサルに参加するエピソードがありますが、たぶんそのドラマとは81年の「生きる」でしょう。
ついでに言えば、風間さんが出演していた舞台は内藤さんの書いている「蒲田」ではなく「熱海殺人事件」だと思います。(「蒲田」ではまぶたの上を真っ青には塗ってない)
内藤さん主演の「九月の冗談クラブバンド」の撮影が、長崎俊一監督のケガで休止になったのが確か81年の春頃なので、ちょうど時期的にもぴったりだし、間違いないと思うんだけどなあ。
しかし何で、特に内藤さんのファンってわけでもないのに、こんなに詳しいんだ? ワタシ。

「斜陽」(1999年 集英社文庫) 太宰治 著

集英社文庫版「斜陽」の巻末に、「鑑賞−人間を教えてくれたバイブル」というタイトルで、風間さんが文章を書いています。
風間さんが「斜陽」をどう読んだのかはもちろん、役者としての意志も感じられる内容です。

「これがマコトの日本の大論点」(2001年 講談社) 大竹まこと 宮崎哲弥 著

大竹さんと評論家の宮崎哲弥さんの討論本。風間さんの話題は二度登場。大竹さんいわく「養成所時代、風間はモテた」「あいつは万引きには向いていない」だそうです。

「東京 わが街わが友」(2001 東京新聞出版局) 東京新聞編集局 編

1999年4月〜2000年2月に東京新聞朝刊に掲載されていた『わが街わが友』の単行本化。
風間さんのほか、岡田真澄、加藤登紀子、桃井かおりさんなど20名が、東京についての思い出を語っています

「おやじ、ありがとう」(2002年 講談社) 週刊現代 編

週刊現代に連載されていた「おやじ、ありがとう」をまとめたもの。
たくさんの著名人が父親との思い出を語っています。
風間さんのページには小学校低学年のときに家族と一緒に撮影した写真と、短い文章が載っていました。

「結論、思い出だけを抱いて死ぬのだ」(2004年 角川書店) 大竹まこと 著

大竹まことさんのエッセイ集。
銀座の天下一ラーメン「ふくじん」で風間さんや劇団仲間とアルバイトをしていたときのことが書かれています。

その他

タイトルは忘れましたが、スチュワーデスさんが書いた「飛行機内での有名人の素顔を暴露」というような内容の本に風間さんのことが書かれていました。
暴露本といっても悪口だけを書いているのではなくて、風間さんの場合は、一家で飛行機に搭乗された時のほのぼのとした様子が紹介されていました。
中国人のスチュワーデスさんが「あの人、ステキね」というので見たら風間さんだった。
「日本では有名な俳優さんよ」と教えると「俳優には見えない。ビジネスマンか何かだと思った」と驚いていたという内容でした。もう十年以上前だったと思います。
浪速のモーツァルト・キダタローさんが書いた芸能人に関する本(「キダタローのズバリ内証ばなし」1986年)でも、風間さんのことに触れられていたと思います。特に良いことは書いていなかったように思いますが・・・(^_^;)

アンケート

「著名人が選ぶ○○ベストテン」や「有名人の好きな○○」などという企画がたまにありますね。
そんな中で風間さんが参加されたものを、いくつか見つけました。
私はけっこう風間さんらしいと思ったのですが、皆さんはどうでしょうか?

「いま誰に何をプレゼントしたいですか?」(「With」たぶん1981年)

◎田舎のお義母さんに耕運機
◎奥さんに子供

「わが青春のベスト3」(「日本映画ベスト200」1990年角川文庫)

◎洋画: 1.ウエスト・サイド物語 2.愛情物語 3.第三の男
◎邦画: 1.銀座の恋の物語 2.仁義なき戦い 3.蒲田行進曲

「戦後生まれが選ぶ私が愛した少年漫画ベスト100」(週刊文春1995年)

1.あしたのジョー 2.男一匹ガキ大将 3.巨人の星 4.くそばばの詩・競輪ばあさん 
5.麻雀水滸伝 6.忍者武芸帳 7.アドルフに告ぐ 8.ねじ式 9.寺島町奇譚 10.人間交差点
風間さんは1970年前後に大学生だったんだなあと、これを見ると改めて思いますね。

「有名人が選ぶお笑いオールタイムベスト50」(読売テレビ1997年?)

出版ではなくテレビ番組ですが・・・
有名人が好きなお笑い芸人を3人ずつ投票。ベスト50(100だったかも?)を選ぶという番組。風間さんが選んだのは−
◎ビートたけし
◎コント55号
もう一人は不明です。