過去のひとりごと(2003年4〜6月) | |
2003年6月20日(金) 今日の「ゆうれい貸します」も面白かった〜(^∇^) もともとテンポのいいドラマが、脚本家が変わりさらにテンポアップ!風間さんの江戸っ子ぶりはますます好調。 風間さんと鶴田サンの掛け合いも息が合ってるし、あと2回しかないなんてもったいないなあ。 せめて3ヶ月は見たかった。 15日近鉄劇場にNODA MAPの「オイル」を観に行った。 演劇サイトの書き込みを読んでいると賛否両論まっぷたつで、どうなんだろう?と心配していたけど、それほど悪くないじゃんと思った。私はこの「オイル」よりも、連合赤軍事件をモチーフにした「カノン」のほうが苦手だったなあ。 ココから思い切りネタばれなので、これからビデオで見ようと思っている人は読まないよーに。 舞台は昭和20年の出雲地方。 敗戦を目前にして「出雲にマホメットがいた」という伝説を作り上げ、イスラム教10億人を見方に付けようと考える教授が野田秀樹。 松たか子は出雲に住む電話交換手・富士。 いつも死者と電話で話しているので、村の人や母親(片桐はいり)からも、頭がおかしくなったと思われている。 富士には戦死した弟がいて、弟は教授の教え子だった。 実は、教授の唱える出雲マホメット伝説の根拠のほとんどは、この弟が発見したものだったという設定ね。 昭和20年の出雲と日本神話が交錯してやがて溶け合い、クライマックスになだれ込んでいくところなんかは、いかにも野田ワールド!物語が加速して盛り上がっていく高揚感を久しぶりに味わえた。 ただ、往年の冴えはなかったなあ。野田さん得意の言葉遊びも不発気味だった。 舞台が始まってすぐに戦争は終わり、日系米人の進駐軍がやってくる。 これが小林聡美たち3人。 ガムをクチャクチャ噛みながら登場。 この3人は、日本神話のパートでは、無知なる民が住む国を征服する神の役で、無知なる民を演じるのは、終戦後のパートで出雲の住人を演じている人たち。 神話の時代と終戦直後の征服者、被征服者が二重写しになり、なおかつ現在のイラクを想像せずにはいられない構造になってる。 つーか、「オイル」ってタイトルからしてそのものズバリなんだけど。 終戦直前、富士の前に特攻隊の青年が逃げてくる。 ヤマトという逃亡兵を演じるのが藤原竜也。 ヤマトは一緒に逃亡してきたヤミイチ(橋本じゅん)と組んで、 アメリカにすりより戦後のドサクサで一儲けしようと企んでいる。 「天皇をお慕い申し上げております」と言っていた軍国少女(山口沙弥加)は、終戦から一ヶ月もたっていないのに、すっかりアメリカかぶれの娘になってしまっている。 それを見て「あなたたちはなぜそんなに簡単に変われるの?」「私はアメリカが憎い」「原爆を2個も落としてあやまらない」と、富士は怒りを募らせていく。 こういう直接的であからさまな台詞は昔の野田さんなら書かなかったと思う。 つかさんにしても鴻上さんにしても、芝居がだんだんストレートな社会派になっていくのはなぜなんだろう? それはともかく…… そんなとき、富士の目の前で石油が噴出して、出雲に石油が出たと町は大騒ぎになる。 そこにアメリカ人が興味を示すと、ヤマトは住民にうまいことを言って、出雲をアメリカに売ろうとする。 一方、富士は石油の出る場所を予言して次々にそれが的中。やがて「神の手」と崇められるようになるんだよね。 富士はアメリカに対して戦いを起こすよう、出雲の人々を扇動していく。 私たちには石油がある。戦える! そして戦争が終わってから1ヵ月後の9月、ふたつの飛行機(これは逃げてきたヤマトとヤミイチのゼロ戦ね)で、ふたつのビルに突撃しよう(ちょっと台詞があやふやだけど)と、訴える。 そう、これは9.11のこと。 舞台の両端に作られた細長い塔のようなセットが、この台詞にあわせてご丁寧にも倒される。 9.11をきっかけに高まるアメリカのナショナリズムと保守化に対する危機感が、野田さんがこの芝居を書く動機になったんだと思う。 上演直前にイラクとの戦争が始まって、ますます現実の社会と芝居がリンクしていく状況になった。 偶然とはいえあまりにもタイムリーなので、観客も台詞からメッセージを敏感に感じ取らざるを得なくて、当初、野田さんが考えていた以上に、芝居の内容が政治的に受け止められてるんじゃないかと思う。 昔の野田さんの作品は、必ずクライマックスにカタルシスがあったんだよね。 でも、「オイル」ではテーマがテーマだけに、芝居の世界に身をゆだねられない。現実に起こっていることが重過ぎて、物語を楽しもうとしても自己規制が働いてしまう感じだった。 話はこのあと、富士に不信を抱いたヤマトとヤミイチが、富士のインチキを突き止める。 石油を前もって埋めておいて、「ココに石油がある」と予言してたんだよね。 富士の企ては失敗…で、どうなったか? 舞台はいつのまにか戦前に戻っていて、富士は弟と電話中。 弟は特攻隊を逃げて今、広島にいるという。 友達と二人でアメリカに逃げたいと話してる。 そこで電話は突然切れる。原爆投下。 弟の名前はヤマト。 そう、さっきまでの話は富士が戦後を生きられなかった弟を思い、死んでいった人たちを思い見た幻だった… 最後は富士の哀切な語りが続く。 ココは泣けるんだけど、ちょっと「言わずもがな」って気がしないでもない。あえて台詞で語るべきことだったのか?と思った。 「神様、復讐はいけないこと?」という台詞、そして絶叫で幕。 非常に哀切な幕切れだ。間違いなく胸に迫るものはあったけれど、今までの野田秀樹的な切り口からすると、とまどいや違和感を感じてしまうのも確か。 思えば前作の「農業少女」も相当ベタな話だったなあ(でも好きだが)。 野田さん、これからどこに向かうんだろう? 初めて観た松たか子は思ってたよりもずっと良かった。 もっと線の細い女優かと思ってたけど、舞台に立つと、輪郭がくっきりしてるっていうのかな。 想像以上に力強さを感じさせる女優だった。 動きもすばやくて、かなり運動神経が良さそうだ。 舞台女優としても大成するだろうと思う。この先、楽しみだ。 「オイル」が長くなったので、後は簡単に・・・ 「8マイル」 アメリカの貧困層とヒップポップの関係がよくわかった。 勝ち抜きヒップホップ合戦なんてものがあるとは初めて知ったよ。 昔、「元気が出るテレビ」でやってた「口げんか選手権」を思い出した(笑) でも、そんなノンキなものじゃなく、殺伐とした雰囲気。最終的に共感を得るのは人種ではなく今の境遇だというのが興味深かった。 「アバウト・シュミット」 定年退職したおじさんが主人公。 もっと説教くさい映画かと想像してたら違ってた。 かなり笑えて最後は泣けるちょっといい映画だったなあ。 ジャック・ニコルソンが演じてるから、かなり個性的なオヤジになってるけど、本来はもっと平凡などこにでもいるおじさんの話なんだと思う。ある程度年をとった人間なら、誰でも共感できるのではないかな。 最近見たビデオ。 「リターナー」「おいしい生活」「まぼろし」 「まぼろし」の最後まで夫の死を受け入れられない主人公の姿が強く印象に残った。淡々とした描写だけに余計切ない。 ベッカム来日騒動、テレビはちょっとやりすぎじゃ・・・? まるでイギリスの皇太子でも来日したような騒ぎよう。 みんなそんなに好きか?サッカーが。 |
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2003年6月11日(水) 近畿地方は昨日梅雨入りしたもよう。 昨日の夕刊に載っていた週間天気予報では一週間ずっと雨マークだったので覚悟してたら、予想外に今日は晴れた。 でも、風が強くて台風の前のような天候だった。 今日はレディスデーだったので、映画に行こうかと思っていたのに、予定外の用事が入り、結局やめになった。 このところ、映画館ではぜんぜん映画を見ていない。 見たい映画はあるんだけど、なんだか面倒で…(^^;) 水曜は近所のレンタルビデオもレディースデーで少し安い。 最近はこっちでビデオかDVDを借りることのほうが多くなった。 こうやって映画館から遠ざかっていくのかな。 いやいや、来週こそは映画館に行くぞ〜! 最近レンタルで見た映画 「スパイダー・パニック」 「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 「MON−ZEN」 どれもそこそこ楽しめた。(って、感想はそれだけかい!) 現在思考停止状態。何も考えられない。考えたくない。 もう寝よう…。 |
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2003年6月2日(月) 今日は爽やかな一日だった。 でも、もうすぐ梅雨がくるんだなあ。 2003年ももう半ば。早いよね〜。 土曜日、シアタードラマシティーに「謎の下宿人〜サンセット・アパート」を観に行った。 出演者は稲垣吾郎、平田満、松金よね子、佐藤仁美、渡辺哲、阿南健二、谷川清美、三鴨絵里子。 作・鈴木聡 演出は山田和也。 どうってことのない話なんだけど、面白かった。 戦前からある古い下宿屋が舞台で、ギャンブル狂でだらしない大家が平田さん。 しっかりものの奥さんが松金さん。 時代遅れで流行らない下宿屋に稲垣吾郎が新しい下宿人としてやってくるのが話の発端。 この下宿人が人よりワンテンポ遅れたヤツで、何をやっている人なのかもわからない… だから、「謎の下宿人」なのね。 大家夫婦には二人の娘がいて、二人とも家を出ていったきりもう何年も電話ひとつ寄こさない。 この二人の娘があいついで帰ってくるまでが一幕目。 そして、大家が危険な先物取引に手を出して、下宿屋を手放すことになるまでが二幕目。 一人一人のキャラクターがはっきりしていて、ごく普通の日常会話がとってもイキイキとしてた。 下町とまではいかない、東京の古くからある町の雰囲気も、役者さんの演技と下宿屋のセットから十分感じられて良かったなあ。 昭和40年代のホームドラマを見ているような気分になった。 特に松金さんのお母さんが良かった〜。上手いよなァ。 松金よね子と鷲尾真知子は私の中では双璧なのだ。←演技力。 二人とも軽やかですごい好き。 新劇の二大コメディエンヌだと思う。もう一人挙げるとすれば戸田恵子かな。 ハナシがチョトズレました(~_~;) 稲垣吾郎が実は元ゲーム会社の元社長で、バーチャルではなく、リアルに生きているという実感が欲しくて会社を辞め、あえて時代遅れの下宿屋にやってきたという設定は、ちょっとありふれてるなあと思ったけど、単なる回顧趣味じゃなく、大家一家の新しい出発も描かれていて、古い日本の風景がたそがれてゆく寂しさとともに、未来への希望を感じさせてくれる気持ちのいい後味だった。 稲垣吾郎が登場したとたん、「ほ〜っ(*^^*)」と客席からいっせいにため息が洩れて、その後、ドーっと拍手が起きたのには笑った。 なんだか、ファンの人たちの気持ちが微笑ましくて(^。^) 吾郎ちゃんは決して上手くはないけれど、浮世離れした殿様が下界に下りてきたような、まわりからちょっと浮いてる存在が似合ってた。というか、きっと当て書きなんだろうね。 やっぱりテレビで現役で活躍している人ならではの華があった。 でも、平田さんばっかり見てしまったわ。平田さんステキ! バカボンのパパみたいな衣装も似合ってた(^。^) せりふで語られるだけで実際には登場しない「よっちゃん」っていう大家さんの競馬友達がいるんだけど、「できそこないの風間杜夫」だって(笑) ココは風間さんのファンサイトだから、一応、触れておかないと(^。^) もしこの芝居が映像化されることがあれば、風間さんには「よっちゃん」役で、ぜひ友情出演して欲しいと思います! 「リリー&ナンシーの小さなスナック」(ナンシー関 リリー・フランキー著)読了。 もうかなり前になるけど、養老孟司の「バカの壁」も読んだ。 わかったような気もするけど、サラっと流して読んでしまったので、また読み返しているところ。 7月にTBSチャンネルで「沿線地図」を放送するぞヾ(●⌒∇⌒●)ノ 風間さんはセミレギュラーで出番は多くないけど(確か銀行員の役)、1979年の作品だもの。貴重です! 私はリアルタイムで見ていたが、笠智衆には涙した(T0T) 風間さんは出てないけど、「高原へいらっしゃい」が放送されるのも嬉しい。 この勢いで、「港町純情シネマ」もぜひぜひよろしく! |
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2003年5月24日(土) 今日は風が吹いて少し肌寒い。でも、爽やかな一日だった。 このところいろいろと観たので、忘れないうちに書いておこう。 シティボーイズミックスPRESENTS「NOTA 恙(つつが)なき限界ワルツ」(5/11シアタードラマシティ) 毎年2つぐらいは私のツボにハマるコントがあるんだけど、今年のネタはツラかった〜。もうゆるゆる。 シティボーイズの3人が一緒にいるときの雰囲気はとても好きだから、それだけでそこそこは楽しめる。 でも、肝心のコントで笑えないのはどうかな〜。 ライブより途中で挟み込まれるビデオのほうが面白かった。 来年、どうしようかな…と言いつつ行くんだろうな、きっと。 「オケピ!」(5/18フェスティバルホール) 素直に良かった!と思えた。 欲を言えば、ドタバタが多いので、もうちょっとスマートにならないか?とかやっぱり1幕1時間50分は長いやろ(ちなみに2幕は1時間20分)とか、注文もあるにはあるけど、観終わったときに、圧倒的な幸福感があった。やっぱり音楽の力は凄いなあと思った。 新感線GTBW「花の紅天狗」(5/23シアタードラマシティ) 美内すずえの「ガラスの仮面」をベースにしたミュージカル(と言っていいのか?)で、「熱海殺人事件」やら「奇跡の人」やら「ウエストサイド物語」やら「モーツァルト」やら有名作品のパロディも凝ってる。 (しかし「ウエストサイド物語」の「クール」が「食う」って…アル・ヤンコビックなセンスやな(笑)) 「ガラスの仮面」ならぬ「ガラスの亀」のくだらなさがイイ(^o^) でもねー、イマイチのりきれないのよなァ。 思い切り笑った満足感はなく、芝居を観た〜!という充足感もなく、でも退屈はしない。 役者さんは楽しそうに演じてるし、高橋由美子の歌の上手いのにはビックリしたけど、どこかぬるくて中途半端な印象が残る。もっとガツーンとくるパンチが私は欲しい。 でも、新感線の人気を見ていると、アニメとテレビゲーム世代以降の大衆演劇に成り得ているのかなと思う。 私には中途半端だと感じる部分を、ちょうどいいと思う人たちもいるんだろうな。 ようやく5/14に映画「シカゴ」を見た。 悪徳と退廃と虚栄の匂いのするミュージカル。 ゴージャスで面白かった! とくにキャサリン・ゼタ・ジョーンズのエンターティナーぶりにうっとり。この人、こんなに歌って踊れたんだね〜。 今まであまり好きじゃなかったけど(だってあまりにも美女だから)、ファンになってしまいそう(^。^) レンタル半額期間に借りたビデオとDVD 「スパイダーマン」「シャンプー台の向こうに」「アメリカン・スウィートハート」「ザ・ワン」「キューティ・ブロンド」 一番のお気に入りは「キューティ・ブロンド」 よくできたコメディ映画だと思う。主人公も可愛い! 友達が面白いよと言って貸してくれた「アシバー」も見た。 水谷龍二氏作・演出の舞台を深夜に放送したものらしい。 確かに面白かった。役者は達者だし、話の転がし方がとてもスムーズで、2時間あっという間だった。 渡辺哲さんはじめ、出演者のほとんどが「居残り佐平次」に出ていた人たちで、あのときは渡辺さん以外は出番が少なくて感じるヒマがなかったけど、実はみんなうまい役者さんだったんだな。 こういう小規模な公演は関西ではほとんど見られないのが悲しい。 14日には風間さんが出演した拉致ドラマの放送もあった。 政治的なメッセージ性の強いドラマは苦手なんだけど、あざとい演出がなく、作り手側の誠意が感じられるドラマだったと思う。 視聴者からの反響の大きさにテレビ東京では6月末の再放送が決まったらしい。テレビ大阪はどうなんだろう? 今日買った月刊テレビ情報誌には載ってなかったけど。 |
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2003年5月10日(土) 8日に新橋演舞場「風のなごり」のチケットが発売になった。そろそろ特集ページを作らなければ…思うのだが、なかなかいいアイデアが浮かばない。 「居残り佐平次」はもともと有名な落語だし、名コンビの平田さんとの久々の共演だったし、過去に「幕末太陽伝」という映画の傑作もあったし、出演は小劇場の人々がメインだし。と、話題が豊富で私にとってはとても作りやすい題材だった。 でも、今度の芝居はオリジナル作品。情報が少ないだけに何をメインにページを作っていけばいいのか迷う。 胡弓…風の盆…新内…、匠ひびきさんの女性役もみどころのひとつなんだろうけど、私は宝塚はまったくの門外漢。勉強しないとわからないことばかりだ。 脚本の金子成人さんは、昔は東京ヴォードヴィルショーの台本を書いていたり、最近では藤山直美&勘九郎の「浅草パラダイス」をヒットさせるなど、喜劇のイメージが強い。 でも、テレビではいろんなタイプの作品を書いているし、借金に追われ、各地を転々と逃げたあげく八尾にたどり着いた、いわばダメな男像は、「浅草パラダイス」の主人公にも重なるキャラクターなので、今度も期待している。 また、そういう「ダメ男なのに、どうしても離れられない」タイプの人物を演じると風間さんは上手いし魅力的なんだわ。 こういうところも盛り込みつつ、近いうちになんとか完成させたい。 金子成人さんで思い出したけど、20年以上前に、東芝日曜劇場で「あしたの灯」というドラマがあった。 この脚本が金子さん。主演は八千草薫で、森下愛子と風間さんが若いカップルを演じていた。 風間さんは、伝統的なものを古臭いと嫌う風潮に反発を感じている硬派な提灯職人の若者役だったと思う。 あれは、どこが舞台だったかな〜。岐阜あたりだったような… 一回しか見ていないので、記憶はかなりあやふやだ。 もう一回見たいなあ。 ADSLにしてから少しパソコンの動作が重くなったように感じてた。 PC雑誌を読んでいたら「パソコン高速化」の特集があったので、早速いろいろと試してみる。 ところが、へんなところをいじってしまったらしく、動作が重いどころじゃない。もう青息吐息って感じ。何が悪いのかわからない。システムの復元をしようと思ったら、なぜかその日より前の復元ポイントが消えている!うわーん、どうすりゃいいの?! というワケで、泣く泣くリカバリー。 その後も周辺機器の設置の際にトラブり、なんだかんだでゴールデンウィーク3日間はパソコンの復旧作業についやされたのであった(~_~;) GWにしたことといったら、300円ショップで散財したぐらいかな〜。 最近の私の普段着…無印良品、ユニクロ、そして300円ショップの服。(^▽^;) でも、300円ショップの服(主にTシャツとかウエストゴムのスカートとか)はほとんどがインド製で、エスニック好きな私にはどれもけっこう可愛く見えて気にいってる。 100円ショップで買った靴下はガンガン洗濯しても全然大丈夫なのに、千円以上したブランドものの靴下が、たった3回はいた程度で、つま先が薄くなり穴があきそうになってるのを発見したときは、情けなかった。 先週、「ドクマ・マ=グロ」(梶尾真治)読了 SFホラー。面白かったけど、あんまり好きじゃないなァ。 明日はシティボーイズを観にいく。 久しぶりの梅田なので、ちょっと嬉しい。 |
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2002年4月30日(水) 日曜、国立文楽劇場に文楽4月公演を観に行った。 今回は三世桐竹勘十郎襲名披露公演で、この日が千秋楽。そのせいか、補助椅子も出る満員盛況だった。 演目は最初が「面売り」 面売りの娘と、お喋り案山子(話芸を売りにする商売人)が踊る景気のいい舞踊曲。 「ズンベラ節」に乗ってお面を次々に取り替え踊る姿が楽しい。 こういうのを観ると、文楽も一種のバラエティーショーだったんだなあと思う。 その後、襲名披露の口上。 歌舞伎の襲名披露は何度か観たけれど、文楽は初めて。 人形遣いの襲名は、戦後では、今回でたった3人目だそう。 歌舞伎に比べて、厳かな雰囲気の口上だった。 「絵本太功記」 明智光秀を主人公にした芝居。 全13段のうち、今回は10段目の「夕顔棚の段」と「尼崎の段」を上演。 この日は風邪気味で薬を飲んでいたせいか、眠かった〜(^_^;) 人間国宝が3人も出演している貴重な舞台だというのに、前半はほとんどウツラウツラと夢の中… プログラムと幕間のイヤホンガイドの解説のおかげで、内容はほぼ把握できたけど、いや〜もったいない。でも、眠気には勝てんのよね〜。 主君への裏切りを責める老母と妻、大義を信じ志を貫こうとする光秀の苦悩。やがて物語は悲壮感いっぱいのクライマックスへ… 私は忠誠心とか大義とかあんまり興味ないんで、武士モノは苦手だ。 当時はこれが当たり前だったんだなあ、今の時代には理解できないなあとボンヤリ思うだけである。 ちょっとした動きで人形の感情を細やかに表現するのには感動するが、主君のために幼い息子の首を差し出すなんぞ(これは別の芝居だけど)、美談を通り越して狂気の沙汰だと思ってしまう。 でも、そういう時代が確かにあって、そこに生きた人たちがいたんだよね。 遠い昔の日本の姿を垣間見れることが歌舞伎や文楽の魅力なんだけど、やっぱりそこで描かれている道徳感にはいつまでたっても馴染めない。 「紙子仕立両面鏡」 上中下三巻の世話浄瑠璃。今回上演されたのは中の巻の「大文字屋の段」 世話モノは今の時代にもわかりやすいから好き。 人間くさい感情は今も昔も変わらないと思わされる。 これ、京都で起こった心中事件をモデルにしているのだけど、面白いのは、道ならぬ恋に悩む当人たちではなく、その家族を描いていること。 遊女揚巻に入れあげ、身受けもせずに揚巻を連れて遊郭を逃げ出した助六(これが有名な歌舞伎十八番「助六」のルーツらしい)の妻・お松が、実家の木綿問屋に戻されてくる。 実家の主はお松の兄で、凄いのは兄が「揚巻の代わりに遊郭に身を売ってくれ」とお松に頼むんである。ワタシは一瞬耳を疑いましたね。 だって、悪いのは女にだらしない助六で、お松に非はないじゃろ?と。 でも、実家の商売は傾きかけていて身受けの金など出せない。亭主を罪人にさせない為には、お前が身を売り揚巻を身受けするしかない。嫁ぎ先への恩義を考えるとそれしか方法がないんだよ…というのが兄の理屈で、お松も泣く泣く承知するのである。 「そんなアホな」と今の人は思う。昔の人も「理屈はわかるけど殺生やで。カワイソ過ぎる」と思ったんだろうな〜。結局はよく出来た嫁を苦界に沈めるには忍びないと、嫁ぎ先が揚巻を身受けしてお松は身売りしないですむんであるが、この話にも、一度嫁いだ女は、何があっても旦那に尽くしてこそ妻の鑑!という当時の道徳感が根底にあって(実践してたかどうかは知らんが)、今の世の中じゃ成り立たない話だろうなあ。 でも、お松が助六を心から愛しているという設定なので、「好きな男のためならどんな苦労でも厭わない」というけなげな妻の気持ちは今の時代でもわかりやすいと思う。しかし、遊女連れて逃げた旦那に対して甘すぎるよなあ(^_^;) 今日は近鉄小劇場に「ヴァニティーズ」を観に行った。 高校のチアガール仲良し3人組の1963年から1974年までを描いた作品だ。 この作品を観るのは二度目。最初に観たのは夏木マリ、根岸季衣、片桐はいりのトリオだった。 今回は篠井英介、大谷亮介、深沢敦の3人。そう、男性が女性を演じている。 最初はそういうキワモノ的な笑いも多少はあったけど、どんどん芝居に引き込まれ、男性が演じることの違和感は思ったほど感じなかった。 ただ、翻訳劇であること自体に、私は自分自身との距離を感じるタイプなので、そのうえ男性が女性を演じることで更に客観性が増して、そのことが感情移入を阻んだかもしれないと思う。 まあでも、この芝居に登場する女性3人と私とはまったく共通点がないので、例え女優が演じていてももともと共感しにくいキャラクターばかりなんだけどね。 アメリカの郊外に住む家にプールがあるようなお金持ち(むこうじゃ中流階級?)のお嬢さんたち。そのうえチアリーダーで人気者でステディな彼もいて、自分たちは他の平凡な女の子たちとは違う選ばれたレディだと思っている。 しっかりモノでリーダータイプのキャシー。自由奔放なメアリ。保守的で良妻賢母タイプのジョアンと、性格はそれぞれに違うけれど、苦労知らずで恵まれているということは共通している。言ってること(台詞)で判断すると、はっきり言って3人ともかなりイヤな女ですな(^_^;) 1974年に28歳ということは第二次世界大戦後に生まれたベビーブーム世代で、1960年代というアメリカの価値観がどんどん変わっていった時代にモロ青春時代を過ごした人たちなんだよね。 この芝居の初演がいつか知らないけど、80年代のアタマには日本でも上演されていた記憶があるから、70年代後半あたりじゃないかと思う。 非常に単純な解釈だけれど、どうしても3人の女性の姿にアメリカという国を重ねて見てしまう。 ラストのキャシーの不安げな表情は、1970年代前半のアメリカの空気そのものでは? 世界一豊かだと思っていたアメリカ。人気者で世界中から信頼されていたはずのアメリカ。明るい未来が広がっていると思っていたあの1963年… でも、いくら時代が進んでもジョアンみたいに自分の周囲の幸福にしか興味のない人はいるし、メアリみたいなタイプもいる。キャシーの理想と現実のギャップからくる喪失感もいつの時代にもある悩みだ。だから、少女から大人への10年間を描いた普遍的なドラマでもあるのだけれど、各登場人物にあの時代のアメリカの空気や気分が色濃く漂っているのが、この芝居の面白さであり、女性のドラマとしては物足りない部分でもあるのかなと思う。 しかし、28歳なんてまだまだ若いよな〜。人生のとば口じゃん。 …なんて言ってたら、私より上の世代から「あんただってまだまだ若い!」と怒られるかな。 コンビニで8cmCDのついたクッキーを見つけた。 いろいろ懐かしい曲が並んでいて見ているうちに欲しくなり、キングトーンズの「グッドナイト・ベイビー」を買ってしまった。 家に帰って開けたらクッキーは5本しか入っておらず、280円の定価のうちお菓子代は80円ぐらいと見た。 まだ食べてないので味はわからず。CDもまだ聴いてない。 子供のころ、「グッドナイト・ベイビー」好きだったんだァ。 今でも名曲だと思う。 昨日は音楽配信サイトでドラマ「赤い靴」のテーマ曲を見つけ、懐かしくて思わず購入した。1曲300円。なぜかテレビのテーマ曲は他の楽曲より高い。「美人はいかが」の主題歌も買おうか迷ったが、これはやめた。 だって、歌ってる女性歌手の声が野太くて、夜聴くとなんか怖いんだもん(^_^;) |
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2003年4月23日(水) 今日こそ映画に行きたかったのに、用事が出来てダメだった。 早く「シカゴ」が見たいのにィ!「ぼくんち」も気になる。どこでやってるんだっけ?ガーデンシネマ?だったら遠いなあ… 先々週の週末、なんだかダルい…と思って熱を測ったら39度を超えていた。めったに熱なんて出さない私はビックリ仰天。一気に息も荒く重病人モードに突入。でもそのわりにはあまりフラフラしないし、ただ食欲がなく眠いだけ。なんじゃこれ?風邪?と不思議に思っていたら、翌日熱は下がったものの、咳と喉の痛みに苦しめられる。完璧風邪だ〜!真冬も全然大丈夫だったのに、なんで今頃。トホホである。 先週末、ちょっと熱っぽかったけれど、前々から予定していた友人たちとの飲み会に出席。 最初はセーブしてウーロン茶を飲んでいたが、喋ってるうちに調子よくなってきて、甘〜いカクテルを飲んでご機嫌で家に帰る。 もう治ったじゃーん♪と浮かれていたら翌日、またダルくて不機嫌に。 今週に入ってようやく食欲が復活し、喉の痛みも治まった。 体調が悪いと何をする気にもなれない。 ま、それを理由にあれこれサボれるだけサボってしまったわい。 また気持ちを入れ替えて頑張ろう。と、殊勝に思うのは今だけなんだよなあ。 半年ぐらい前から調子の悪かった洗濯機が、ついに動かなくなってしまった。 もう10年近く酷使していたし、新しい洗濯機を購入することに。 買う気マンマンで電気屋に行ったのに、こういうときに限って店員さんは忙しく、呼んでも生返事で待たされた。 あまりうるさく付きまとわれると鬱陶しいが、相手にされないのも淋しいものである。 しかし、予算を考えるとおのずと機種は限られ、店員さんに質問するまでもないので、サッサと配達カードをレジに持っていき、購入手続きをした。 それにしても、私って金持ってない冷やかし客にしか見えないんだろうか?と、頭の中を「ひがみブルース」(Byまりちゃんず 1975年頃)がエンドレスで鳴り響く。あー情けないわ。と暗い気持ちで本屋に入り、TVブロスの松尾スズキのエッセイを立ち読みしたら、思わず笑ってしまい、それをきっかけに立ち直った。 まったく簡単なことで落ち込んだり立ち直ったりするもんだなあと思う。 「心では重すぎる」(大沢在昌)読了 |
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2003年4月8日(火) 昨日は見事な咲きっぷりだった桜の花が、今日の風雨でかなり散ってしまったもよう。 桜の季節はすぐに行ってしまう。嗚呼、お名残り惜しや。 昨日からウチもADSLに。 配線の関係で無線なので、あまり速度は速くないけど、それでも以前とは大違い。 テレホーダイから始まって、ようやくココまで来たか〜。 でも、時代はすでに光なのか? ウチのパソコンはデスクトップなので、先週、ビッグカメラに無線LANアダプターを買いにいった。 その帰り、映画見ようかな〜、でも帰りが遅くなるしィ…と迷いつつ、シネポップの前を通ったら、「ボウリング・フォー・コロンバイン」が始まる3分前。 気がついたらフラフラとエレベーターに乗り込んでいた。 面白いドキュメンタリーだった。 非情にわかりやすく銃社会アメリカの社会構造と、アメリカ人のメンタリティーを解き明かしてくれる。 この監督のやり方を嫌う人もいるとは思うけど、問題はなんなのか?そのためには何をするべきか?答えを求め、行動を起こす、そのフットワークの軽さには脱帽だ。 未だに何が正解かよくわからなくて、考えるのがめんどくさくなったあげく、あーもうどうでもいいや!と放棄してしまう私には、この監督のなんというか揺るぎのなさが羨ましい。 全米ライフル協会会長チャールトン・ヘストンのよろよろとした後ろ姿が、いろんな意味で印象的だった。 DVDで「ブラックホーク・ダウン」を見た。 アメリカ軍のソマリア侵攻作戦を描いた実話の映画化で、映画の2/3が戦闘場面。見終わってグッタリと疲れた。 アメリカ兵の死者19人、ソマリア人の死者は1000人だったそうだ。 死んだ千人のソマリア人の人生は、決して映画になることはないのだろうなとフと思った。 日曜日、近鉄小劇場に板尾創路一人芝居「III(アイ・アイ・アイ)」を観に行った。(以下、ネタバレあり) 物語部分と謎のクイズ部分が交互に描かれていて、物語部分は面白いのだけど、クイズは反復が多すぎてちょっと退屈。 芝居のあと、演出の倉本美津留と、脚本の宮藤官九郎が登場して短いトークがあった。 このとき、倉本氏が「これは拳銃で撃たれて死にそうな男が、あまりの痛さを忘れるためにクイズで気をまぎらわしているという設定です」と言ったので、ようやくあのクイズの意味がわかった(^。^) 私だけじゃなく、客席、みんなそうだったみたい(笑) 人生に行き詰ったタレントが、殺し屋に自分を殺してくれと頼む話なんだけど、最近有名人の自殺が続いたので、タイムリーというかなんというか… 古尾谷雅人に続いて、レスリー・チャンも自殺とは…ものすごくビックリした。 香港映画をそれほど見ていない私でも、レスリー・チャンの映画は何本か見ている。スーパースターだったよね。 「さらばわが愛」なんてとっても良かったのになあ…… 声優の山内雅人さんが亡くなったらしい。 風間ファンには「X−ファイル」のスモーキングマンの吹き替えでお馴染みでは? 風間さんとは子役時代の「わんぱく王子の大蛇退治」でも共演していたので、相当のベテランだろうと思っていたけど、74歳だったとは驚き。 声だけ聞いていたら、70歳を過ぎてるなんて思えなかった。 …ご冥福をお祈りいたします… |
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