過去のひとりごと(2002年3〜4月)
 
2002年4月30日(火)

テアトル梅田に「プラットホーム」を見に行った。
隣の映画館では未だに「アメリ」を上映中。
今日は整理券は出ていなかったので、一時よりは落ち着いてるみたい。
近いうちに見に行こう。
「プラットホーム」は1970年代末から約10年間の物語。
中国山西省の小さな町に住む4人の男女の青春映画だ。
雑誌に川本三郎が書いた文章を読んでとても見たくなったのだけれど、想像していたような映画とはちょっと違ってた。
とにかく全体的にゆっくりだ。
ワンシーンワンカットの長い場面が多くて、それがこの町に暮らす若者達の退屈さ加減と、マッチしているような気がした。
2時間35分の上映時間のうち、2時間はなんとか集中して見れたのだが、最後の30分が辛かった・・・眠くて(^_^;)
いい映画だと思うけど、寝不足の身にはこたえたよ。
文化開放政策によって変っていく中国の様子は、当時を知る人にはとてもビビッドに感じられるんだろうなあ。
ラストシーンは印象的だった。
赤ん坊をあやす妻の隣で居眠りする主人公。
その姿に汽車の音が重なっている。
遠い土地への憧れか、それとも人生というレールの上を走る汽車の音なのか。
生きている限り旅は続く。そんなことを思わされるラストシーンだった。
ストーリーを説明するのはめんどくさいので→[ここをClick]

「天国への階段」第4回
今回も緊張感があって面白い。
子供時代の圭一と父親の姿を、18歳の圭一と44歳になった圭一が見つめているシーンなんて、ジーンときた
(´;ェ;`)
でも、なんで平間順三が自分で自分の首を切ったのか、イマイチわからない。
児玉にそれだけ追い詰められたってこと???
何か見落としたのかもしれないので、またビデオで確認しなければ。
昨日はやたら圭一の告白が多かったような気がして、そこが私には違和感。
全部自分の胸に収めて、未央や児玉にすら何も語らない人かと思ってたから。
まー、そこがテレビドラマのわかりやすさか。
江成達也は相変わらず尊大な態度(^o^)
自己中心的なぼんぼん議員が、これからどうなるのか楽しみ。
横暴な風間さんも迫力あるんだけど、この先、弱気を見せてくれたらもっといいなあ。
銀ちゃんだって強気と弱気が入り混じってたとこが魅力だったよね。
せっかく風間さんを使うなら「強気」「尊大」だけじゃもったいない。
何もかも無くして放心状態の江成議員を見せて欲しい。
もしそうなると、私好みの展開なんだけど。
絶対、迫真の演技を見せてくれるよ。
って、私の好み通りにゃいかないか〜。
こんなこと思ってるファンは少数派かもしれないね。
 
2002年4月27日(土)

今日は友達の誕生会だった。
6時半に梅田に集合だったが、午後は南森町で用事があり、待ち合わせ時間まで少し時間が空いた。
いつもなら地下街をうろうろして時間をつぶすのだが、週末の夕方、なおかつ給料日直後でGW初日。どこも呆れるぐらいの人ですっかり人に酔ってしまう。
今日はおろしたての靴だったので、足も痛くて皆に会う頃には疲労困憊だったが、31階のレストランで食事をして喋ってたらすっかり元気になった。
レストランの後は、コーヒーショップでお茶。
室内の席が空いていなくて、外のテーブルへ。
最初は良かったが、だんだん寒くなってきて参った{{(>∇<)}} 
帰るときになって、隣のテーブルが西川のりおだったことに気付く。
今日オープンしたばかりのシネコンが入ったビル(名前忘れた)を早速覗いて帰宅。
今日初めて履いたサンダルが「可愛いやん!」と好評だったので、気分よし。
普段よりかなり多めに食べてしまったので、これから体操して寝よう。
 
2002年4月26日(金)

衣替えをすると寒くなる。
これ、ここ何年かの私のパターン。
まあ、幾ら寒くなってももうセーターは着ないからいいんだけど、なんか水を差された気分。

2〜3日前から中島みゆきのアルバムをカセットテープからMDに録音しなおしている。
久しぶりにまとめて聴いたけど、やっぱり心にヒリヒリと痛い曲が多くて泣けた。
衣替えをしながら、グスグス泣いてる図って、客観的に見たらバカみたいかも。
最近涙もろくて、といってもあんまりドラマとか映画では泣けないんだけど、音楽とか新聞記事にはやたらと弱い。
自爆テロを起こそうとして見つかり射殺されたパレスチナの少年3人が、中学の同級生で全員14歳だったという記事を読んだときも、やるせなくて涙が出た。

先週末にロフトで一合炊きのレンジ用炊飯器を買ってきた。
炊飯器といっても、耐熱ガラス容器に蓋がついただけのもので、値段は1500円。
でも、これでお米も炊けるし蒸し物もできるし、なかなかの優れものだ。
発芽玄米を買って、今は毎日玄米食。しばらく続けて様子を見るつもり。
でも、明日は友達の誕生会で皆でイタ飯を食べにいくので、玄米食はちょっと休憩。
あんまり厳しく食生活を管理するよりも、適当な息抜きの日を作るのが、長続きの秘訣らしい。

今朝のワイドショーで「居残り佐平次」の公開稽古の模様が紹介されたとか。
残念ながら見逃した〜。あんまり芸能ニュースって見ないからなあ。
ネットで日刊スポーツの記事を読んだら、今回の芝居はいいメンバーが揃っていて、楽しく稽古が進んでいるようだ。
私が見るのはまだ一ヶ月近く先だけど、今からとても楽しみ。
あ、宿の予約入れておかなくては。

今日で53歳になった風間さんを、今も昔と同じように応援できることが、すごく嬉しい。
 
2002年4月19日(金)

今私の体重はBMIの標準値を軽くオーバーしている。
BMI(ボディマスインデックス)=体重÷(身長×身長) これの標準値が22。
私の場合は・・・聞いてくださるな(T_T)
今思えば20代前半の頃は丁度いい数字だったのに、痩せたい痩せたいっていつも思ってたなあ。
先日友達に、マイクロイダイエットを貰った。
この子なんか標準体重より痩せてるのに、なぜダイエット食品など買ったのか?と思うけど、女性はいつだって痩せたいという願望を持っているものなんだろうと思う。
でも「苦くて飲めない!もしよかったら飲む?」と、私のところに。
試してみたけど、飲めないほどではないと思った。
でも、一日3食のうち2食をこれにするなんて、まず空腹に耐えられないだろ。
私は食事をする時間のない朝にたまに飲むけど、朝飲んだってダイエット効果は期待できないんだよね。
せっかく貰ったからとにかく全部飲んどくかって程度の気合の足りないダイエットじゃ、痩せるはずもない。
それに頑張って続けて痩せたとしても、食事制限でやせた場合は筋肉が落ちてるだけなので、もとの食生活に戻ったら前以上に太る確率が高い。空腹に耐えてもリバウンドしたんじゃ報われないよな〜。
でも、正直危機感はある。
見た目もだけど、健康の面で。
私は皮膚が弱くて冬は乾燥で荒れるし、夏は汗にかぶれてしまう。
蚊にくわれるといつまでも跡が残るし、ピンセットで脱毛なんかしたら毛穴が赤黒くなって悲惨な状態に・・・(T_T)
これは体質改善したほうがいいなあと思い、先日今話題の「低インシュリンダイエット」の本と、横森理香の「地味めしダイエット」を買った。
両方に共通しているのは「玄米食」「うどんよりそば」「糖分・油は控え目に」ということ。
でも、「卵は食べてOK」VS「卵はやめよう」「チーズは食べたほうが良い」VS「チーズは血液を汚すのでダメ」「水分を多くとるのはダメ」VS「一日1.5リットルのミネラルウォーターを飲め」と、反対のことも書いてある。
低インシュリンダイエットの方が食べるものの自由度は高い感じがした。
「地味めしダイエット」は自然に戻ろうというのがコンセプトなので、素材にまでこだわらないといけない。
化学調味料は使わないこと。出来合いのダシや調味料もなるべくやめる。
スーパーで素材を見て「アミノ酸」が入っているものは買わない、等々。
まあ、味〇素はふだんから滅多に使わないからいいけど、アミノ酸が入ってないものなんて捜すのが大変だ。
調味料から漬物からお菓子に至るまでほぼ全品に入ってると言っていいんじゃないか?
たまに入ってないのがあっても、値段が高いしね〜。
でも確かに自然のものに慣れると、化学調味料の味はどぎつく感じる。
以前、ネット通販で山口県の海産物店から天然塩だけで作ったイカの塩辛を取り寄せたことがある。
最初は「からいーー!」と思ったんだけど、その味に慣れた後、スーパーで買ってきたイカの塩辛は味〇素臭くて、マズいなあと思った。
横森理香の本にも、自然のものばかり食べていると、そのうち人工的なものは受け付けない身体になるって書いてあって、きっとその通りなんだろう。
でも、経済的にも精神的にも余裕がないと、なかなか実行できることじゃないよなあ。
「地味めしダイエット」の、家では質素に、外では豪華に。「ハレ」と「ケ」を区別する。という考え方には共感できるので、とりあえず玄米食から取り入れてみようかなと思う。
家族全員玄米はまず無理だから、少量だけ炊ける電子レンジ用の炊飯器をロフトかハンズで買おうかな。確か3000円前後のはず。
もともとあんまりグルメ指向はないんだけど、私の場合はファーストフードをやめるのが大変そう。
それと、カフェでゆっくりコーヒーを飲むのがささやかな楽しみなのに、砂糖を入れちゃいけないのよ〜。悲しい(T_T)
これからはスリムアップシュガー持ち歩くか。
(確かスタバにはダイエットシュガー置いてあるけど、あそこはいつも混んでるので滅多に行かない)
 
2002年4月17日(水)

先週見たビデオ2本の感想。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ大人帝国の逆襲」
これ、予告を見たときに泣けてずっと見たかった。
先週TSUTAYAの半額デーで借りたのだが、その4日後にテレビ放送があったとは・・・(T_T)
半額デーで200円で借りたからいいけど、ウカツだった。
それはともかく使われている音楽がBUZZの「愛と風のように」でしょ。ベッツィ・アンド・クリスの「白い色は恋人の色」でしょ。そして最後に流れるのは吉田拓郎の「今日までそして明日から」
いきなり千里万博のシーンから始まるし、子供より親の世代(それも40才以上じゃないとリアルタイムでは知らないと思われるようなネタばかり)をターゲットにしてる?と思うほどの懐かしさだ。
失われた昭和の日本を復活させるべく、テイ・トウワみたいなヘアースタイルの男と70年代のananの表紙みたいな女性に率いられた怪しい団体が、大人を洗脳して町を乗っ取ろうとするストーリーだ。
それに立ち向かうのがしんちゃんたち幼稚園児で、オバカなギャグに大笑いしつつ、最後には家族の絆の強さに感動してしまう。
確かに昔の日本には現代の日本人が忘れてしまったような懐かしさ、心地良さがあるけれど、それは私たち子供を見守っていた大人たちがきちんと大人であってくれたからだ。
今の大人が子供に返って昭和の匂いが復活しても、守ってくれる大人がいなきゃどうしょうもないやん、と思う。
それに個人的には子供に返りたいとは思わないしな〜。
子供時代は弱肉強食みたいなところがあるから、けっこう過酷。
私みたいに人の顔色を見て右往左往するようなタイプは、子供ながらに神経使って疲れてたもん。
大人になってももちろん辛いことはいっぱいあるけど、理屈が通るだけまだマシなような気がする。
もしかしたら30代から40代前半のオタク世代に「いい加減大人になれよ」ってメッセージか?
「私たちは未来を生きる」というメーッセージがはっきりしていて、気持ち良かった。

「日本の黒い夏〔冤罪〕」
松本サリン事件で一時は容疑者扱いされた河野さんをモデルに、報道のありかたを問う力作。
最初はこの映画の古臭さに閉口した。30年前のドラマをNHKアーカイブスで見ている気分だ。
でも、真実の重みっていうか、語られていることの重さが、映画のスタイルの古さを超えて訴えかけてくる。
映画の最後のほうにサリンの煙が風に乗って人々の住む場所に忍び寄るシーンがあるのだが、そこは本当に怖かった。
こういう本当にあったことを扱う映画で、映画的な技巧や先端のスタイルは必要ないとは思うのだけど、やっぱり現代社会と密接につながった事件なのだから、同時代性は感じさせて欲しかったな。
昭和30年代に起こった事件の再現と言われても、この作風では何の疑いもなく信じてしまいそう(^_^;)
報道側を演じる人間は総じて魅力がないと思ったが、被害者の寺尾聡は好演だった。

今日のスタジオパークのゲストは風間さんだった。
「居残り佐平次」の稽古風景にワクワク!
今放送中のドラマよりずいぶんスッキリして見えたけど、あの恰幅の良さはもしかして役作り?
 
2002年4月15日(月)

「天国への階段」の2回目
ドラマのテンポはけっこうゆっくりだけど、話が進むのは早い。
早いっていうか、最初の段階で登場人物の背景をあっさりバラしてしまってるよね。
ミステリーで引っ張るのではなく、人間ドラマに重点を置いているとみた。
これは佐藤浩市のためにあるようなドラマだなあとつくづく思う。
しっかりした内容で、なおかつスターの魅力を前面に出したテレビドラマは久しぶりのような気がする。
風間さんは・・・ビジュアル担当じゃないからいいのさ(^_^;)
もっとワルっぽい色気のある人のほうが良かったなんて言ってる人もいるけど、私は江成はそんな役じゃないと思う。
ぼっちゃん育ちで苦労知らずの2世議員。本来持っている傲慢さはあってもハングリーさとは無縁の人間では?
そりゃ苦みばしってシャープな男前のほうが見た目はいいだろうけどさ、江成は風間さんで不足はないと私は思ってる。
今日の対決シーンだって見応えあったしね。
ま、ファンの欲目だと思われても別にいいっすけどね。
風間さんはインタビューで「橋本龍太郎のツヤツヤ感を目指した」って言っていたので、その狙いはかなりいい線いってると思った。

先週「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ大人帝国の逆襲」と「日本の黒い夏〔冤罪〕」のビデオを見た。
その感想はまたこんど。
 
2002年4月12日(金)

「天国への階段」(白川道)読了。
若くして実業界で成功した男には人に言えない過去があった。
少年時代に奪われた大切な宝を、成功した今、復讐という形で取り戻そうとする男。しかしその目論見は思わぬとことから破綻していく・・・
簡単に言えばこんな感じかな。
25年の時を経ても消えない愛。血のつながり。親子の愛情。因果応報。事件を追う刑事。等々、物語の面白さがつまっていて、かなり長い小説だけれど、それほど読むのに苦労はしなかった。
舞台は現代だけど、昭和30年代の高度成長期みたいな匂いのする小説だ。
白川道の小説は前に「海は涸いていた」を途中まで読んでリタイアしたことがある。
これも昔の日活映画(石原裕次郎などの時代)みたいだなあと思ったんだけど、映画化された「絆」を見ても、ああやっぱり古い・・・と思ってノレなかった。
「タイガーマスク」に出てくる“チビッコハウス”とか、「巨人の星」とか、ああいう時代の雰囲気だ。
その点、「天国への階段」はまだ読みやすかった。
でも、義侠心とでもいうのかな〜。圭一と児玉の描き方なんかは、映画の「絆」にも共通してるよね。
男同士の友情に弱い人はこの関係に泣けるんだと思う。
あと、ヒロインとその娘の会話を読んでいて思ったのは、母娘でこんな会話するか〜?ということ。
そりゃまー、私はお嬢様育ちとは無縁だからわからないだけかもしれないけど、なんか嘘っぽい。
古さを感じる原因のひとつにこの母娘の描きかたもあると思う。
クライマックスの本橋一馬と圭一の対決は、迫力があってぐいぐい引き込まれた。
でも、主人公もヒロインも、自分勝手だなあって正直思う。
憎しみから生まれるのは新たな憎しみだけ。それは十分感じられるけど、どうもこの小説のおセンチなところは好きじゃない。
和製ハードボイルド小説にこの手のセンチメンタリズムは多いよね。
よく男の人が「女の好む小説は甘ったるい」って言うけど、男性作家のハードボイルド小説だってかなり甘ったるくて恥ずかしいぞと思う。
高村薫や桐野夏生の犯罪小説が好きなのは潔いから。
男の美意識なんかを振りかざしたりしないぶん、男性作家よりずっとクールな印象だ。

原作では圭一と亜木子が出会うのは半分すぎてから。
圭一と江成が対面するのなんて、ほとんど終わりのほうで1回だけだ。
圭一の妻と児玉はほとんど接触しないし、一馬に恋人なんていない。
そんなことを考えると、ドラマは独自のストーリー展開になりそうだな。
原作では桑田刑事はほとんど主役に近い活躍なんだけど、ドラマではどの程度登場するのか、気になる。

1ヶ月ほど前につかさんの「ロマンス」を15年ぶりぐらいに読んだ。
この原作がよくあのストーリーになったなと、ある意味感心した。

水曜日、千日前で韓国映画「友よ・チング」を見た。
これも「天国への階段」同様、昭和の匂いがした。
韓国に昭和はないけど、一昔、いや二昔前の懐かしい日本と似た雰囲気だ。
仲の良い小学生4人組。この4人の高校時代、そして大人になってからを描いている。
4人組の中の2人がヤクザになり、やがて敵対する関係になっていくんだよね。
日本映画にもこんな話があったような気がする。
つまらないとは思わなかったけど、それほどいいとも思わなかった。
広告では「泣いた」って声がいっぱい書いてあったけど、私は全然ダメ。
でも、映画館でもそこいらで鼻をすする音はしてた。
物語の語り部でもある主人公(優等生)がきたろうさんに似てたのはちょっとツボだったな〜。
 
2002年4月9日(火)

昨日放送された「天国への階段」を、今日はじっくりと見た。
すごく丁寧に作られているので、ちゃんと見ないともったいない。
最初の出演者の名前が出るところから、「あー鶴橋さんっぽい」と嬉しくなる。
見る人によっては古臭く感じるかもしれないけど、「これがドラマだよな〜」と思わせてくれる重みがあった。
まあ、もともと原作が昭和30年代の日活映画みたいな雰囲気なんだよね。
大時代的というか、現代的な軽さとは無縁だろうけれど、昔ながらの物語の伝統を感じさせるドラマになるのでは?と思う。
今回は過去のシーンがメインで、青春篇といったところかな。
若い二人の瑞々しさが眩しい。
でも、ちょっと長いかな。しかも思い入れたっぷり!フィリッパ・ジョルダーノのアリアがバックに流れる旅立ちのシーンは、映画ならいいと思うけど、テレビだとちょっとしんどいかも。
物語が本格的に動き出すのは来週からになりそう。
原作では圭一と亜木子が再会するのは物語も半分すぎてからなんだけど、ドラマではいきなりの再会。
児玉と圭一の妻も原作では深い関係にはならない。
このへんは、テレビ用に恋愛部分を前面に出してくるのかな。
原作ではあまり出番のない江成達也も、深く描いてくれていると嬉しいんだけど(^。^)
しかし役者は脇役にも有名人使ってるよね。何気に川地民夫、何気に沢本忠雄。久しぶりに見たよ黒田アーサー。
風間さんの若い頃を演じた本宮泰風は、身長差はともかく(^_^;)、雰囲気的には思ったより違和感はなかった。
今はまだ風間さん演じる江成は余裕があるけれど、これからせっぱ詰まってどんな痛い目にあうのか、すごく楽しみだ。
風間さんなら、きっとうならせてくれると確信してる。
やっぱり佐藤浩市はカッコいい。
流行んないかな〜。「骨の髄まで」(^o^)

今日のアクセス数は120を越えた。
風間さんのテレビがあると上がるんだよね。
テレビの影響力って凄いんだなーと思う。
 
2002年4月7日(日)

心配していたとおり、大人計画の「春子ブックセンター」買えず。
発売開始10分でぴあにつながったが、そのときはすでに売り切れていた。
こんなことなら、大人計画のDM優先予約で買っとけばよかった。
でも、あのときは手持ちの現金がなくて(^_^;)、カードで買えるぴあの発売まで待とうと思ったのが間違いだった。
それにこんなに人気が過熱してるとは思わんかったし。
前は、そんなに慌てなくても、買えてたのにな。
世間的に、今、大人計画(松尾スズキ)ってキテるの?
大人計画っていうより宮藤官九郎か?
今回はハイレグ・ジーザスの河原雅彦も出るから余計かな。
ぴあがダメだったんで近鉄劇場に電話するが、こっちもなかなかつながらない。
そのうち「大人計画は必ず“シアターテレビジョン”でやるから、ま、いいか」と気持ちが萎えてきて、電話するのをヤメた。
で、いったんは見るのをやめようと思っていた大人計画と同じ日の「幽霊はここにいる」のチケットを予約する。
こっちは大きいほうの近鉄劇場だし、kokami@networkとはいうものの、キャストが地味なので(池乃めだかが出るけど)、売り切れてないだろうと思ってたら、やっぱりまだチケットはあった。
橋本じゅんと西牟田恵は「天保12年のシェイクスピア」に続いての共演だ。
あと、久しぶりに青い鳥も見たいんだけど、これは公演直前でも大丈夫と思うので、来月になってから買うつもり。
最近・・・っていうかずっと前からかな。
客が入る芝居とそうでない芝居の差が大きすぎる。
地味でもいい芝居にお客さんが入ってくれないと、次に大阪に来てくれなくなるので、困るんだよね。
若者文化から離れた大人の娯楽として演劇が定着しないことには、地方の小劇場演劇は、ますますこの先苦しくなるような気がする。

山本周五郎の「人情裏長屋」読了。
「SFサムライフィクション」の原型っぽいのや、落語のような話など、どれも面白かった!
一流の職人の仕事って印象だ。
 
2002年4月6日(土)

昨日「マルホランド・ドライブ」を見てきた。
しょっぱな「マルホランド・ドライブ」という名前の道路で交通事故が起きる。
美女がひとり生き残るが、事故の直前、この女性は車の中で脅されていた。
生き残った女性は記憶をなくし、自分の名前もわからない。
ハンドバッグの中には大金が入っている。
疲れ果てもぐりこんだ留守宅で、カナダから出てきたばかりの女優志願の女性ベティと知り合い、自分が誰なのか、何があったのかを探り始めるのだが・・・という筋書き。
でも、筋書きなんてどうでもいいや、リンチの映像世界を楽しもうと思っていたのだけれど、最後になってすごく悲しい物語が見えてくる。
夢破れ愛もなくした女性が、希望に燃えてハリウッドに出てきた頃の自分を思い出すときの気持ち。前半のあれもこれも、実は〇〇だったのか・・・と思うと泣ける。
もとは連続テレビ用に作ったものがオクラになったので、後から撮り足して1本の映画にしたらしい。
どうりでいわくありげに登場するロバート・フォスターはあれきりだし、「あのシーンって結局何?」ってシーンも多い。
でも、普通はわけがわからなかったりつじつまが合わないシーンはカットするものだと思うけど、そんなことお構いなしで、なおかつわからなくても面白いというのには恐れ入る。
これ、ハマると何度も見たくなりそう。映画の細部にいろんなものが隠れてそうだ。

今日の2時からぴあで大人計画の優先予約があった。
どうしても2時には電話できなかったので、3時前にかけたら優先分は売り切れ!
なんでそんなに売れてるの〜!?
やっぱりクドカン人気???
明日の一般発売にまたチャレンジするけど、ダメかもしれんな。
 
2002年4月4日(木)

厚生年金会館芸術ホールに「天保12年のシェイクスピア」を観に行った。
約4時間(休憩25分込み)の大長編。これでも初演に比べたらかなり短くなっているらしい。
「リチャード3世」「リア王」「ハムレット」「ロミオとジュリエット」「オセロー」「マクベス」などなど、シェイクスピアの超有名作品をコラージュし、そこに「天保水滸伝」をブレンドして出来上がったのがこの芝居だ。
確かに面白い趣向だと思うけど、長いよ〜。
舞台全体のテンションが、最初から最後までずっと同じに思えた。だから単調で余計長く感じたってのもあると思う。
ロックバンドの生演奏はいつも演出のいのうえひでのりが使う手だけど、今回はどうかな〜?
あのバンドの音も、私だけかもしれないけど最後には飽きてきたよ。
今回、小劇場の人気役者が勢揃いで、チケット入手困難の原因はこのキャスティングにあったと思う。
でも、からんでないんだよね。いや、表面上はちゃんとからんでるんだけど、丁丁発止って感じじゃない。
もっとぶつかり合って欲しいなあ。もっと闘って欲しいなあ。もったいないなあって思った。
上川隆也は、やっぱり優等生って感じ。上手いかヘタかって言えば上手いんだけど、悪の色気っていうか、ゲスっぽさが欲しい。
この人、破綻のないところがつまらないんだよね。もっとハミ出てもいいのに。
沢口靖子にこの二役は無理じゃないかな〜。運動神経は天性のものだから、キャスティングの失敗だと思う。
まあ、私の趣味と言ってしまえばそれまでだけど、やっぱり古田新太、池田成志、阿部サダヲがもっと見たかった。(阿部サダヲはなかなかいい役もらってたけど)
最下層から血で手を汚しながら成り上がって代官にまでなった男が、最後は百姓たちの手で殺される。
この場面は井上ひさし作品らしい幕切れで、なかなか見応えあったのだけど、「俺たちと同じ世界から出たあんたを応援してたのに」(だいたいこんな内容)という百姓の台詞を聞いて「これって田中角栄を皮肉ってる?」と思った。
初演は1974年でそのときの総理大臣は田中角栄。
もしそうだとしたら、その時点での現代を映し出した作品だったってことだよね。
そういう意味で言えば、今回のこの作品の中に同時代性はあるのか?って思う。
いろいろ文句は言っても4時間それなりに楽しんだし、それでいいのかもしれないけどね。見終わったらすぐに忘れてしまう類の楽しさでいいのか?って、ちょっと思った。
 
2002年4月3日(水)

昨年末に始めた「昔のカセットテープをMDに移行作戦」は、今も少しずつだが進行中。
昨日は「井上陽水→小椋佳→伊勢正三→かぐや姫」と続き、気がついたらかなりセンチメンタルでマイナス思考の精神状態になってた。
今日は元気を出そうと70年代和製ロックのテープを選ぶ。
しかしはっぴいえんどやはちみつぱいを聴くと、やっぱりかなり切なくなってしまう。
でも久しぶりに聴いた「誰がカバやねんロックンロールショー」は笑えた。このバンドって今のウルフルズに近い味じゃないか?
そういえば同じ頃「ダディ竹千代と東京おとぼけキャッツ」ってバンドもあったけど、今どうしてるんだろう?
「われポン」のテーマ曲は、サディステック・ミカ・バンドの「ファンキー・マージャン」だったことに今ごろ気付く。
最近70年代ティストの曲が多いせいか、30年以上前の曲を聴いても違和感ないよね。
ただ、はちみつぱいの「塀の上で」なんか聴いてると、〜塀の上で、雨に流れ見てただけ〜だった青年も、〜ヒールが7センチのブーツを履いて僕を踏み潰して出て行った〜女の子も、今はもう50過ぎてるんだよなー。なんて、余計なこニを思ってしまう。でも、その、時の流れが切なさの原因でもあるんだけど。
昨日も伊勢正三の「君と歩いた青春」を聴きながら、この曲が生まれてからもう25年ぐらいになるのかァ・・・としみじみ。
風間さんにこの曲のようなドラマを演じて欲しいと思ったこともあったなあ。
25年後の「君と歩いた青春」もまたいいかもしんないけど。
 
2002年4月1日(月)

昨日放送された「X-ファイル」を、今日ビデオで見た。
これは第6シーズンの11話と12話(だったかな?)を2本つなげてテレ朝独自に編集したもの。
そのままだとわかりにくいので、前に放送された関連エピソードのダイジェストも入ってた。
いつも思うけど、これだけ見て意味がわかるんだろうか?
私は3rdまではビデオも含めて全部見て、その後は日曜洋画劇場枠のもののみ見てる。
基本の大きな流れ(エイリアンが地球を植民地化しようとしていること。アメリカが極秘のプロジェクトを発足させて、エイリアンと取引していること等)は理解しているつもりなんだけど、新しい登場人物が増えたり、昔からのレギュラーでも今の立場がよくわからなかったりで、細かい人間関係が把握しにくい。
私は政府の陰謀がからんだ大きな話よりも、地方で起こった奇妙な超常現象のような話のほうが好きなんだよね。
今、日曜洋画劇場枠では、その手の話がまったく放送されないのでつまらない。
深夜に「X-ファイル5」をレギュラーでやってるから、それを見ればいいじゃんって言われればそうなんだけどね。
しかし風間モルダーの1時間半後に小杉モルダーってどうよ?>ABC
クライチェックの声がいつもと違って聞こえたから「声優さん変わった?」って思ってたんだけど、クレジットを見たら宮本充で今までと同じだった。
もっと宮本充ってクセのある台詞回しじゃなかったかな〜?演技を変えたんだろうか?
今回の「X−ファイル」はスモーキングマンが主役って感じだったな。
ミミ・ロジャースの役割りがこの回だけではよくわからなかった。
当り前だけど、シリーズの流れの中で見てこそ面白いんだよね。
風間モルダーを見られるのは今は唯一この枠だけだから言いたくないけど、やっぱり今の放送の仕方はどうかと思う。

風間さんのモルダー、やっぱり好きだわ。
だってこんな芝居他では見られ(聴け)ないもん。
主役じゃなくていいから、ドラマでもこんな役が来ないかな〜?
無理???

前回の日記でグチってしまったけど、これまでどおりやっていくことに決めた。
いちいち気にしていたらきりがないから。
ただ、ファンの気持ちにもいろいろあるってことは忘れないようにしたい。
 
2002年3月30日(土)

わーい!阪神開幕戦、巨人に勝った〜。
オープン戦の強さがまぐれじゃないことを祈る!
明日「ミスター・ルーキー」見にいこうかな。
阪神が勝った翌日の初回は、千円だ。

舞台出演が多い役者さんのファンサイトでは、BBSで出待ちの話題を禁止しているところがある。
熱狂的で行き過ぎたイタいファンを抱えたサイトでは、そうせざるを得ないのは理解できるんだよね。
でもウチのHPはのんびりしてるし、風間さんのファンは大人しい人が多い(と思う)ので、規制するほどの話題ではないと思ってる。
握手してもらったり写真を撮ってもらって幸せな気分になって、その嬉しさを掲示板にカキコしてくれるのは、私も全然イヤじゃない。
「あー良かったな」って思うから。
それ以上の話題、例えば風間さんの乗ったタクシーを追跡したとか、ホテルや飲み屋まで張り込んでたとか、そこまでいくとさすがに困るけど、芝居の後に楽屋口で待ってたぐらいの内容なら別にかまわない。
ただ、このあいだの近鉄小劇場での話だけど、風間さんはその日のうちに東京に帰らなきゃいけなくて、芝居が終わった後、すぐに劇場を出たらしい。
たぶん私が劇場を出たよりも早かったのでは?と思う。
でも、それを知らず(私も知らなかった)楽屋口で待っていたファンの人たちが何人もいた。
スケジュールの都合だから、これは仕方ないことだ。
サインや写真はファンサービスで、サービスする時間がなければ諦めるのは当然。
でも、一方で一緒に写真を撮って話も出来たなんて話を聞くと、「他の会場では会えてるのに・・・」と悲しくなるファンもいるだろうと思う。
私は出待ちをしたことがなくて、風間さんにも会ったことがないし、HP以外では風間ファンとのつながりをあまり持っていない。だから、そういうファン心理に鈍感なところがあるのも確かだ。
私が掲示板に「風間さんの舞台のココが素晴らしい!」と書けば書くほど、舞台を見たくても見られないファンの人たちを、傷つけているのでは?と思うことがある。
舞台はその場所に行かないと見られない。見られる人は限られているということを、いつも頭の片隅において文章を書いているつもりなのだけど、つい暴走してしまい不愉快になっている人もいるかもしれない。
まだ風間さんの舞台を見たことのない人に「こんなにスゴいんですよ!ぜひ見てください」と伝えたい。残念ながら見られなかった人にも「良かったですよ。次は行けるといいですね」と報告したい。見た人と「やっぱり素敵だったね〜♪」と感動をわかちあいたい。
そんな思いでずっと書いてきた。
でも、すべての人が不愉快にならずにすむHPなんてやっぱり無理なのかな。
嫉妬の原因になる出待ちの話題は禁止にしたほうがいいのだろうか?
だけど規制をするのは楽なんだけど、やっぱり気にしないでのびのびと書いてもらいたい。
結局は「管理人がルールブック」でやっていくしかないことはわかってる。
でも、ときたまこうやって気持ちがゆれるんだよね。
もっともすぐに「ま、いいか」って考えるのを放棄しちゃうんだけど(^_^;)
 
2002年3月28日(木)

なんだか慌しい毎日だ。
4月から、もっと忙しくなる予感・・・
今のうちにやれることはやっとかないと、後が大変だ。

ダドリー・ムーア死んじゃったのか・・・
まだそんな年じゃなかったはずだよね。
「ファール・プレイ」が見たくなってきた。
遠い国の人だけど、ちょっと淋しい。
 
2002年3月26日(火)

昨日は近鉄小劇場に「カラオケマン」を観に行った。
(以下ネタバレあり)
風間さんの舞台は1年3ヶ月ぶりだ。
二度目なので最初は衝撃的だった「俵星玄番」にはもう驚かない。
その後の奥さんとの会話もまったりした感じ。
「ん?こんなテンポだったっけ?」と最初は思ったのだけど、見ているうちにどんどん風間さんのペースにハマっていく。
やっぱり観客の心を掴むことにかけては、天才的な人だなあと思う。
部下に多少のからかいも含んで「カラオケマン」と呼ばれているカラオケ好きの営業マン。
接待の場ではヨイショ連発のお調子者で笑いを取り、若い不倫相手とのカラオケではスケベで可愛い中年の顔を見せる。
でも、心の中ではいっぱいいっぱいの自分も自覚しているんだよね。
風間さんの芝居の特徴にメリハリの良さがあると思うんだけど、動から静へ、静から動へ、笑いから涙へ、あれだけ落差のある芝居を、ピタっピタっと決めていくことは、なかなか出来ることじゃない。
見苦しいぐらいのヨイショや不倫相手へのごまかしなど、決してカッコよくはないその行動が、最終的には「愚かだけれど愛しい人間の姿」と観客の目に映るのは、一人の中年男性の多様な内面を、的確に演じることが出来る風間さんだからこそ、だと思う。
90分間たった一人で、体力ギリギリで演じる(格闘してる)風間さんを見せることが、そのまま中年世代へのエールにもなっているのでは?
そんなに動いて歌ったらそりゃ、息も切れるだろー。と思うんだけど、その披露困憊ぶりをギャグにして見せてるんだよね。
あの「君が美しすぎて」の動き!(^o^)
ナイロン100℃の大倉孝二(マニアックですんません)もビックリだ。
母が死に、帰郷したホームで上京した日のことを思い出す主人公。
あれから何年たったんだろう。
いつの間にこんなところまで来てしまったんだろう。
これからどこへ行けばいいんだろう。
そんな思いに呆然と立ち尽くしているようにも見えた。
切ない幕切れだ。
それにしても風間さんは上手い。
見てるうちに平凡なおじさんそのものに見えてくる。
でも、カラオケシーンになると、ちょっと風間杜夫の顔になるんだよね。
風間杜夫の顔になると、やっぱカッコいい。
おじさんを演じつつ、カッコ良さも捨てないで見せてくれるから、ファンサービスにもなってるんじゃない?(^o^)

日曜は同じく近鉄小劇場で阿佐ヶ谷スパイダースの「十字架」を見た。
スラム街で暮らす母娘と、ヤクザの話だ。
絵に描いたような若い娘の転落劇であり、ありふれた破滅するヤクザの話でもある。
でも、語り口が今風なんだよね。
ごく日常的な風景なんだけど、登場人物はみんなどこか破綻してる。
松尾スズキとかケラに共通するような世界。
ちょっとずつおかしい登場人物たちのちょっと変な行動で笑わせているけれど、ものすごくオーソドックスな悲劇だなーと思った。
でも、それにガッカリしたってことじゃなく、見終わったあとに純文学を一作読みおえたような充実感があった。
松尾スズキも確か「母を逃がす」で新興宗教の共同体を登場させていたと思うけど、この芝居は、神に頼ることでようやく生きてきた母親の話だ
宗教はヘタに語ると火傷しそうで怖いんだけど、ある人にとっては非常に有益でも、ある人にとっては簡単に病巣に結びついてしまうものでもある。
だから、現代を描く作家にとって無視できないんだろうな。
母を演じた千葉雅子は、以前雑誌で見たときに、高校時代となりのクラスだった女の子に顔も名前もそっくりで「もしかして本人?!」と驚いたんだけど、実際に見るとはっきり別人!全然違った。
後で考えたら年も違うし、同一人物のワケないんだよね。
娘役の真木よう子は可愛いし(デビュー当時の宝生舞にちょっと似てた)、芝居も出来るからそのうち人気が出るかも。
映画「修羅雪姫」に出てたらしい。
三上壱郎の演技の質は、この劇団の静かな狂気の世界とは違和感があるのでは?と思ってたけど、実際に見てみるとうまく溶け込んでいた。
村岡希美との別れの場面は、マジで泣かされた!
 
2002年3月23日(土)

今日は少し肌寒かった。
でも、桜は7分咲きぐらい。私の記憶する限りこんなに早く桜が咲いた年なんて今までなかったと思う。
入学式の時期には葉桜かな。
今年の新入生はちょっと可哀想。

今さらだけど水曜に見た「地獄の黙示録 完全版」について。
寝不足でかなり体調が悪かったのだけど、眠くなることなく3時間半引き込まれた。
22年前に公開された映画なのに、今見ても全然古びていない。
昔だなと思うのは出演者が若いことぐらい。
以前見たときよりも、今回のほうが面白く感じたような気がする。
登場人物のキャラクターがはっきりしていてバラエティに富んでいるし、カーツを捜して河を進む一行が体験する数々のエピソードもよく出来ていて飽きさせない。
すごく単純な見方だけど、カンボジアの奥地で自らが土地の神となって君臨する元エリート軍人のカーツが、西洋文明と重なって見えてくる。
植民地化するということは、キリスト教化することであり、土着の信仰がそれによって消滅してしまった国もあると聞く。
ベトナム戦争は植民地化した国々に君臨していた西洋文明が、東洋の小さな国で自滅したのだと、受け止められないこともない。
60年代後半から高まったアメリカ国内の反戦運動や国民感情を肌で知っていれば、もっと深い見方ができるのかもしれないと思うけど。
秘密の任務につくマーティン・シーンが、戦場では非情に冷静で、平穏なサイゴンでは錯乱しているのが興味深かった。
ほとんどのシーンは忘れてたけど、最初にドアーズの「ジ・エンド」が流れてきたとき、「あー、この映画見たあとにREC(というレンタルレコード屋があった)に行って、ドアーズのベスト盤を借りたなあ」と昔を思い出して懐かしかった。
この頃のマーティン・シーンはやっぱり好きだわ。
サム・ボトムスも可愛い・・・ってやっぱり最後はミーハーな感想になるんだよね(^_^;)

今日はテレビで「パラサイト」を見た。
宇宙人に肉体をのっとられるよくあるSFホラーだけど、テンポがよくて楽しめた。
ジョシュ・ハートネットはやっぱりトミー・リー・ジョーンズに似てると思う。

近所の猫がウチのチーコの18日あとに死んでたと聞いてビックリした。
元気そうに見えたのに肝臓が悪かったらしい。
チーコを見るとニャーニャー言いながら近寄ってきて、最初はチーコも嫌がっていたけど、最後はけっこう仲良くしてた。
だからあの世で「また私の後をついてきたの!」ってチーコが言ってるんじゃないかと思うと、死んだのは可哀想だけど、なんだか心がポっと暖かくなる。
 
2002年3月18日(月)

最近ウォーカープラスの中にオープンした「キネマ旬報データベース」は使える!
キネ旬の後ろに載ってる映画紹介をデータベース化したもので、1950年代以後の作品が検索できる。
洋画オンラインの方が見た目に綺麗だし、見た人の感想も読めて面白いけど、キネ旬のほうが日本映画にはずっと強い。
昔、古本屋にキネ旬のバックナンバーを捜してどれだけ通ったことか。
今なら、検索一発でわかるんだもんなあ。
さようならデータを求めて歩いた日々(ちょっとノスタルジー)^^;
でも、キネ旬に載ってなくても風間さんが出てる映画もあるので(例えば「真田風雲録」とかね)これで全部判明したかっていうと、そうとも言えない。
まだまだ子役時代は謎が多い(特にテレビ)。
出演作を捜す楽しみはまだまだ続くのでR。(久しぶりに昭和軽薄体を使ってみた。彡(-_-;)彡さぶっ)
 
2002年3月16日(土)

昨日の夜は友達と居酒屋で飲む。
学生は春休みに入り、卒業シーズンということもあって、居酒屋の前は若いコたちのグループでいっぱいだった。
近頃の居酒屋は女の子好みの甘いカクテル類が多い。
賑やかに騒ぐ若者グループの声を聞きながら「私らの頃は『百番』とか『養老の滝』ぐらいしかなくて、飲み物もビールか日本酒しかなかったよなー」
「チューハイが登場したとき、すごいオシャレな飲み物って感じやったもんなー」と、いきなり回顧録モード(^_^;)
あれこれ喋って盛り上がり10時半頃に解散した。

今日の昼、スカパーをつけたらウーマンリブの「キラークィーン666」をやっていた。
なぜか白井貴子が出ていて、懐かしい「チャンス!」を歌っていたので
一緒に口ずさむ。
それはすぐ終わってしまい、次はなんだろう?と思っていたら阿佐ヶ谷スパイダースの「日本の女」だったので、そのまま見た。
ついでにその後のNODA MAP「農業少女」遊気舎「世界で一番速い女」キャラメルボックス「また逢おうと竜馬は言った」まで、延々見続ける。
見たと言っても、用事をしながらだったので、かなりいい加減な見方ではあったんだけど。
劇場で見てるのは「農業少女」だけで、後はすべて初見。
「農業少女」は野田さんの中では格段にわかりやすい芝居だ。
だから「ありふれてる」とか「陳腐」だとかいう批判もあったけれど、やっぱりこのリリカルさには泣ける。
「日本の女」は、何勝手なこと言ってんだと思いつつ、常軌を逸した男たちが妙にリアルで、目が離せなかった。
ラストは予想通りだが、何かをグっと掴まれたような感覚アリ。
「世界で一番速い女」くだらないギャクをはさみつつ、意外にも正面きって泣かせにかかる演出。さすがに大阪の劇団という感じ。
でもなー、後藤ひろひとの芝居の空気ってどうも好きになれない。
いかにも関西小劇場っぽい演技もダメなんだよなー。
「また逢おうと竜馬は言った」キャラメルボックスの空気も、遊気舎とは違う意味で好きじゃない。
少女マンガ的な甘さっていうのかなー。
高校演劇の優等生みたいな、ここの女優の演技も好きじゃないな。
芝居はうまくまとまってたけどね。

昨日、一昨日と、アクセス数が100を越えていた。
これって茶宝効果?!
 
2002年3月14日(木)

このところ春本番のような暖かさだ。
今日は4月下旬の陽気だったらしい。
今日は東大寺のお水取りで、関西では「お水取りが終わると冬も終わる」と言われているのに、今年はお水取りの前にもう春が来たみたい。
このまま暖かくなってくれるといいのになあ。

昨日は御堂会館で「アザーズ」の試写会があった。
「先に行って並んでるから見つけてな」と友達に言っておいたのに、会場時間になっても友達は来ない!
試写状一枚で2名入場だから、先に入っているわけにもいかず、仕方なく列を離れて後ろに並んでいないか捜したら・・・
いたよー。思わず「先に来てたのに見つけてくれよー」とグチってしまう。
今時携帯も持っていないヤツなので連絡も取れなくてヒヤヒヤした。

「アザーズ」については、ニコール・キッドマン主演ということと、ゴシックホラーと宣伝していたことしか知らなかった。
1945年のイギリス・チャーチル島が舞台になっていて、かなりクラシカルな雰囲気だ。
ヒロインは、広大な屋敷に戦争に行ったまま連絡のない夫の帰りを待ちながら、光アレルギーの子供2人と3人で暮らしているという設定。
ニコール・キッドマンは昔のハリウッド女優のムードで、ヒッチコックの「レベッカ」を思い出した。
ホラーとは言うものの、スプラッタではないので血は流れないし全然エグいシーンはない。
別の怖さはあるけど、流血が苦手な人もその点は大丈夫だ。
でも私はこのところの寝不足と、この日は午後から4時間エクセルの講座を受けていて疲れていたのとで、実は睡魔との戦いだったのだ(^_^;)
前半はほとんど寝たり起きたりの状態で、怖いもなにもなくただ眠らないようにガンバルので精一杯。
それでも後で友達に「寝てたなー。スースー寝息たててたで」と指摘されたところをみるとかなり深く寝てたようだ。
後半はちゃんと起きて見ていたけれど、そんなワケなのでちゃんと評価はできない。
最後は「おー!そういうことだったのか」と、けっこう意外な結末だった。

本編の前に流れた「陽だまりのグラウンド」の予告のナレーションは、もしかして石丸さんじゃないの?

朝の情報番組でお茶のCMに風間さんが出演というニュースを見て驚いた。
最近は豪華キャストを使ったドラマ仕立てのCMが多いけど、これもその一種かな。
コカコーラ社のお茶だからCMも頻繁に流れると思うと嬉しい。
 
2002年3月11日(月)

昨日は近鉄小劇場に自転車キンクリートストアの「OUT」を観に行った。
桐野夏生のベストセラー小説「OUT」の舞台化で、これが再演。
あの長い小説をよく2時間45分にまとめたなあとまず感心した。
弁当製造工場に深夜のパートで働く主婦が4人いる。
それぞれに家庭に事情を抱え、日常生活の中に絶望を隠して生きていた。
ある日、一人の主婦が夫を殺してしまい、パート仲間で死体を処分することにしたが・・・
というのが物語の始まりだ。
ベストセラー小説でテレビドラマにもなったし、今度映画化もされるらしいので、ストーリーを知っている人は多いと思う。
休憩なし2時間45分という決して短くはない上演時間だが、飽きることなく一気に観ることができた。
クライマックスの処理はどうするんだろう?と思っていたら、役者二人が並んでモノローグで交互に心情を語るという方法だった。
なるほどね〜。
小説で理解しにくかったヒロイン(久世星佳)の、快楽殺人者である「佐竹」に自分と同じ匂いを感じ、惹かれていく描写が、舞台になって少しわかりやすくなっていたような気がした。
地獄の中で、一瞬だけ天国を味わうような、そんな悲惨で痛い愛情である。
それを求めてしまうヒロインの心の中の渇きっていうのか、情念っていうのか、それがあまり感じられないのは残念だった。
あいかわらず佐竹役の千葉哲也は上手い。
初演は観てないんだけど、初演で佐竹を演じた小市慢太郎は似合わないんじゃ?と、配役を見て思っていたが、昨日のチバテツさんを見ていたら、案外ハマってたんじゃないかな〜と思った。
他の役者では、増沢望を初めて見たけど、なかなか良かった。
いつだって人は満たされない思いを抱えて生きていて、その隙間をうめてくれるのはいったい何なんだろう?
ほんのささいなことで、この物語の女たちは外にはみ出していく。
たぶん誰だってきっかけさえあれば、落ちることは簡単なんだろう。
でも、絶望とか孤独とかそんなものが理由になるんだろうか?
カッコいいけれども寂寥感ただようヒロインの生き方を見ながら、いろんなことを考えてみた。
でも、答えはでないまま、毎日の生活にまぎれて時間ばかりが過ぎていくんだろうな。

今日は「モンスターズ・インク」を見に行った。
いや〜、娯楽の王道だわ。上手い!
よく考えられてるなあと、感心した。
主人公であるサリバンの長い体毛が風にそよそよとなびくシーンとか、身体に雪が降り積もるシーンとか、CGなのに凄いよ。
ラストまで観客を楽しませてくれる遊び心が嬉しい。
ラストはちょっと甘いんじゃ?って思わないこともないけど、十分面白かった。
あのクライマックスのチェイスシーンの、「ドアからドアへ」のアイデアは良かったな〜。
もっと泣けるような映画かと思ってたらただただ楽しかった。
隣の席に座ってた女子高生は泣いてたみたいだけど。

「モンスターズ・インク」に「ハリー・ポッター」に「ロード・オブ・ザ・リング」が同じ映画会館で上映されていて、チケット売り場は大混雑してた。
久しぶりに梅ピカ大盛況。良かったな。
 
2002年3月7日(木)

夜中にふくらはぎがこむらがえりになる。
あまりの激痛にのた打ち回り、すっかり目が覚めてしまった。
今もまだ少し痛い。
夕方、近所を歩いていたら小学校低学年ぐらいの坊主の乗った自転車が、後ろからぶつかってきて、反対側のふくらはぎをすりむいた。
ガキ、いや少年は「ごめんね」とひと言残し、自転車から降りることすらせずにさっさと走り去って行った。
謝るだけマシだが、やっぱりムカつく。
パソコンは2日前からダイヤルアップが超不安定で、5回に一回ぐらいしかつながらない。
eoのサービスセンターに電話してみるが、「明日、係の者が電話します」ということで原因はまだわからない。
こう見えても(見えてないって)私はかなりのイラチ(せっかち)なので、トライすれどつながらないネットにイライラ。
eo64の変換アダプタを踏み潰したい衝動にかられたが、なんとか抑えた。
今日良かったことと言えば、近くのショッピングセンターにあるミニマックでは、そのショッピンセンターのカードを見せると、セットのデザートがタダになるってことを発見したぐらい。
「モンスターズ・インク」の人形欲しさに(^▽^;)ハッピーセットを注文し、ついでにカスタードパイを頼んだら、カスタードパイはタダだった。
今まで知らなかった。これはちょっと嬉しい。

今さらだけど日曜に松竹座で観た「地獄めぐり」の感想。
大ヒットした「浅草パラダイス」と同じ中村勘九郎、藤山直美、柄本明、寺島しのぶ、渡辺えり子、でんでんのキャストに、新たに波乃久里子、笹野高史、、坂本あきら、有薗芳記らが加わったドタバタ人情喜劇だ。
休憩込み4時間大笑いして堪能したけど、もったいないなあという思いはどうしてもする。
役者は濃いのに、話があまりにも薄いんだもん。
一緒に行った友達は「あほらしー」と言いながら大笑いしてたのに、終わったあとの喫茶店では「ホンマにどーでもええような話やなあ」とキツいことを言っていた。ま、でもその通りです(^▽^;)
本格派の役者が舞台で遊びながら観客サービスをしてると思えばこれでいいような気もするけど、これだけ芸達者な役者が揃っていたら、やっぱり本格的に舞台の上で丁丁発止と火花を散らして欲しいなあと思うんだよね。
爆笑の連続とはいえ、話に関係なくそれぞれの持ち味で笑わせているところが多くて、これだったら別に漫談や漫才でもいいやんって思ってしまう。
みんな楽しそうに演じていて見てるこっちもリラックスできて、決して嫌いじゃない。
でも、ぬるいなあ〜物足りないなあって思うのも確か。
宝塚のシーンは楽しかった!
波乃久里子が羽根をいっぱい背中にしょって、白いタキシードで踊る姿なんて他では見られないよね(笑)
藤山直美が男役で登場したときは、藤山寛美かと思った(^o^)
普段から似てる似てると思ってはいたが、あんなに瓜二つとは( ̄∇ ̄;)
藤山直美と渡辺えり子はキャラがかぶるかと思っていたら、しっかり自分の色を出していたのはさすが。
今回は女優さん中心の舞台で、勘九郎と柄本明はかなり押さえ気味だったみたい。
昔東京ヴォードヴィルショーがやっていたような、笑いをメインにしたナンセンスな軽演劇と、松竹新喜劇の人情やペーソスが歩み寄ったらこんな芝居になるのかなと、興味深かった。
「浅草パラダイス」のヒットが、商業演劇における新しい喜劇のスタイルを作ったと言えるんだろうな。
 
2002年3月1日(金)

格安チケットを買って国際シネマに「化粧師(けわいし)」を見に行った。
国際劇場やロッポニカだった頃の国際地下には行ったことがあったんだけど、この映画館は初めて。
入り口は最近改装して綺麗になったのに、中はかなりレトロで驚いた。
離れみたいなところに建ってるし、芝居の劇場みたいで面白い造りだった。
立ち見がワンサと押し寄せた時代の名残なのか、通路が広くて最近の映画館とはかなり雰囲気が違う。
二階席の上のほうで見たけれど、なかなか見やすかった。
ただ最近はどの映画館も迫力のある音なのに、ここは台詞の音量が小さめで聞き取りにくかったのが残念。
あと、モギリのおやじ、無愛想すぎ(^_^;)

で、ここからが映画の感想。
とてもわかりやすい映画。大衆的な話を流麗な映像で描いて飽きさせない。
原作は石ノ森章太郎のマンガだそうだが、なるほど言われてみればそんな感じ。
貧しい家の出身ながら向学心に燃えるけなげな少女。
ボーイッシュで元気な食堂の看板娘。
美人だけれど勝気で挑戦的な女優の卵。
と、登場する女の子たちはパターンだけれど、池脇千鶴、菅野美穂、柴咲コウが、いずれも持ち味を生かした好演だった。
決して深みのある映画ではないと思う。
「そんな都合よくいくかい!」と突っ込みたくなるようなエピソードも幾つかある。
でも、大衆的な素材を安っぽく感じさせずにうまくまとめたこの新人監督の手腕は評価されていいと思う。
芸術的なもの、先端的なものではなく、普通の娯楽映画を面白く作れる監督が、今一番必要なんじゃないのかな。
椎名桔平の化粧師を見ていたらブラックジャックを思い出したのは私だけか?
 

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