こんなん見てきました映画篇1972〜1976
−字が細かくてすみません(^_^;)ヒマつぶしにどうぞ−


1972年

東映マンガまつり「ながぐつ三銃士」「ムーミン」「仮面ライダー対ショッカー」他(1972) 東映リオン座
  監督:勝間田具治(「ながぐつ三銃士」) 

初めて映画館に見に行った映画は何だったのか、思い出せません。
はっきりしている記憶は、この東映マンガまつりが最初です。
家族で映画を見に行くことは滅多になく、この映画も近所の子供たちばかり5〜6人で行きました。

「公式長編記録映画・日本万国博」(1971) 監督:谷口千吉 

学校行事で見た映画。
私は転校生でまだ地元に詳しくなくて、歩いていける距離に映画館があることが驚きでした。

1973年

「としごろ」(1973) 監督:市川泰一 出演:森昌子 秋谷陽子 石川さゆり サンケイホール

確か新聞屋さんにチケットを貰って見に行きました。ホリプロのアイドル総出演の学園映画。
山口百恵のデビュー作です。

「眠れる森の美女」(1958) 監督:クライド・ジェロニモ

ディズニーの名作。学校の体育館で見ました。

1974年

「ヘルハウス」(1973) 監督:ジョン・ハフ 出演:パメラ・フランクリン ロディ・マクドウォール 難波のどこか

友達と初めて都会の繁華街まで行って見た映画です。映画の帰りに喫茶店に入ると、とても大人びた気がしました。アニメを除くと映画館で外国映画を見るのもこれが初めてでした。
当時は「エクソシスト」が大ヒットした後で、オカルト映画ブーム。そのブームに乗って封切られた映画でした。
見た当初は怖さだけを求めていたので「しょーもな!」と思いましたが、その後何度かテレビで見て、面白さを再発見。今では好きな映画です。

「エスパイ」(1974) 監督:福田純 出演:藤岡弘 由美かおる 草刈正雄
「伊豆の踊り子」(1974) 監督:西河克己 出演:山口百恵 三浦友和 佐藤友美 東劇

当時は友達と映画を見に行くというと、こういうアイドル映画がほとんどでした。
先日、26年ぶりにテレビで「エスパイ」をチラっと見ましたが、こんなに怪しい映画だったかとビックリ(笑)

「イルカの日」(1973) 監督:マイク・ニコルズ ジージ・C・スコット トリッシュ・バン・ディバー

学校行事で近所の映画館まで見に行きました。学校行事に選ばれる映画にしては珍しく面白かったです。
イルカがめちゃくちゃ可愛くて、しばらく学校でイルカの声真似が流行りました。

1975年

「ねむの木の詩」(1974) 監督:宮城まり子 森之宮青少年ホール

ねむの木学園のドキュメンタリー映画。とても心の綺麗な映画だったと思います。映画の帰り雨に降られて母と二人で濡れながら歩いていたら、知らない若い男の人が傘を貸してくれました。

「スプーン一杯の幸せ」(1975) 監督:広瀬襄 出演:桜田淳子 浜木綿子 黒沢年男 早乙女愛
「思い出のかたすみに」(1975) 監督:宮崎晃 出演:中村雅俊 壇ふみ 水谷豊 昭栄座
「潮騒」(1975) 監督:西河克己 出演:山口百恵 三浦友和 中村竹弥 中島久之
「お姐ちゃんお手やわらかに」(1975) 監督:坪島孝 出演:和田アキ子 森昌子 東劇

ゴールデンウィークの休日に、以上の映画4本をはしごしました。
当時、中学生の料金が700円ぐらいだったと思いますが、たぶん転校して行った友達が久しぶりに遊びにきたので、少し大目にお小遣いをもらったのだと思います。
「スプーン一杯の幸せ」は落合恵子原作。「思い出のかたすみに」は、当時“ふれあいコンビ”と呼ばれていた中村雅俊&壇ふみ主演第二弾(一作目は「ふれあい」)。内容はきれいさっぱり忘れました(^_^;)
「潮騒」も百・友映画の第二弾。この映画は良かった記憶があります。「お姐ちゃんお手やわらかに」は和田アキ子主演。これも内容はほとんど思い出せません。

「誰のために愛するか」(1971) 監督:出目昌伸 出演:酒井和歌子 加山雄三 森光子
「卒業旅行」(1973) 監督:出目昌伸 出演:マーク・レスター 山添多佳子 毎日ホール

当時、ずうとるびの今村良樹の大ファンだった私。今村くんが出演していた「卒業旅行」が見られる!と大喜びで行きました。今村良樹は今で言うと嵐の松本潤にちょっと似ていて、可愛いタイプの少年でした。
「卒業旅行」は「小さな恋のメロディー」のマーク・レスターが主演した日本映画。日本に遊びに来たイギリスの少年と日本の女の子の淡い恋のお話だったと思います。
「誰のために愛するか」は曽野綾子のベストセラーの映画化。
当時の私にはまったく面白いとは思えませんでした。中学生じゃ、当然かな。

「我輩は猫である」(1975) 監督:市川崑 出演:仲代達矢 波乃久里子 島田陽子 

学校行事で見ました。

「新感線大爆破」(1975) 監督:佐藤純弥 出演:高倉健 山本圭 織田あきら 宇津井健
「ずうとるび前進!前進!大前進!!」(1975) 監督:三堀篤 東映リオン座

他の地域は違ったかもしれませんが、ウチの地元では驚くなかれ「新感線大爆破」と「ずうとるび」映画の二本立てでした。当時の私はただただずうとるびが見たいだけ。「新感線大爆破」なんてどうでもよくて、ずうとるびを二回見るためには2時間半の映画を我慢して見なきゃならないのか・・・鬱陶しい!と思ってました。
高倉健を見たくて映画館に行った人にしてみたら、なんだかうるさいガキがちょろちょろしていて腹立たしかったに違いありません。どうしてこんな2本立てになったのか、今でも理解に苦しみます。
もっと凄いのは、時間割がうまく行かなかったせいなのでしょうが、なんとリオン座では「新感線大爆破」の一回目は途中から上映していました!こんなの今では考えられませんよね。信じられないいい加減さです(笑)
ずうとるびの映画は、当時人気絶頂だったずうとるびの活躍ぶりを追ったドキュメンタリーでした。コンサートのシーンではそこが映画館なのに、コンサート会場のように4〜5人で騒いでしまいました。ガラガラの映画館でしたが、今思うとお恥ずかしい(^_^;)
「新感線大爆破」はずうとるび見当ての小娘も引き込まれてしまうかなり面白い映画でした。
確か短縮版がフランスで公開されて大ヒットしたのではなかったかと思います。

1976年

「追想」(1975) 監督:ロベール・アンリコ 出演:フィリップ・ノワレ ロミー・シュナイダー 東宝敷島

映画で初めて大感動した作品。第二次世界大戦下のフランス。留守中にナチスに妻子を殺され家を奪われた中年の医師が、家を占拠しているナチスとひとりで戦い復讐していく話です。南フランスの美しい風景の中、妻子が殺されるシーンの残虐さが子供心にショックでした。
このときに見て以来、一度も見ていないのですが、今見ても感動出来るかな?ちょっと心配です。
友達の家で映画雑誌(「スクリーン」や「ロードショー」)を読んで、この頃から洋画に興味を持ち始めました。

「小さな恋のメロディー」(1970) 監督:ワリス・フセイン 出演:マーク・レスター 昭栄シネマ

同世代の人なら憶えていると思いますが、テレビで「小さな恋のメロディー」放送後、中・高校生の間で「小メロ」が大ブームに。その勢いは劇場で再上映されるほどのものでした。
ヒロインを演じたトレーシー・ハイドは引退していたにも関らず、雑誌「ロードショー」の人気投票で1位を獲得。ついには来日までしてしまいました。その後、女優に復帰したものの、成功はしなかったようです。
でも、この映画のトレーシー・ハイドは可愛かったな〜。ジャック・ワイルドも根強い人気がありました。
映画で使われた音楽もとっても良かったです。

「楢山節考」(1958) 監督:木下恵介 出演:田中絹代 高橋貞二 望月優子

田中絹代が役作りの為に実際に歯を抜いたという逸話の残る名作。でも、学校行事で見たものだから、最初からつまらないと決め付けて、ろくに見ていませんでした(寝てた)。反抗期の中坊に学校で見せるにはちょっと無理があったかも。

「犬神家の一族」(1976) 監督:市川崑 出演:石坂浩二 高峰三枝子 島田陽子 東劇?

角川映画第一弾。とにかく宣伝が凄かったですね〜。私も宣伝につられて見に行ったようなものです。でも、角川映画のやり方に関してはいろいろ批判もありましたが、この映画はけっこう面白かったと思います。その後の日本映画を考えても、角川映画には確かに罪もありますが、功の部分も大きいです。
この当時、横溝正史にハマっていて、試験前になると必ず読みたくなりました。

「カサンドラ・クロス」(1976) 監督:ジョージ・P・コスマトス 出演:バート・ランカスター 南街文化

1977年のお正月映画。私は76年の大晦日に見ています。大スターの共演が売りもののパニック映画でした。
この映画でマーティン・シーンのファンに。「地獄の黙示録」ぐらいまで好きでした。

※文中敬称略